音声認識機能では、50以上の言葉を理解する。「お手」や「お座り」といった定番の芸はもちろん、ほめたり、叱ったりして“しつけ”ができるという。しつけ方によって性格のパラメータが変化し、i-SODOGは個性を育んでいく(といっても3種類くらい)。いわば育成ゲームの要素も持った犬型ロボットだ。
外出時にはスマートフォンにi-SODOGのデータを移し、一緒にお出かけが可能。外で(スマホの画面で)遊び、性格のパラメータが変化したら、本体にBluetooth接続したときに反映される仕組みだ。「スマートフォンがあるだけで遊びの幅が広がる。同じ自律型の犬型ロボットでも、AIBOの時代にはなかったことです」(開発担当者)。
実用的な機能も用意する。例えば時計のアラーム代わりにユーザーを起こしてくれる機能。寝ているときは省電力モードに入るため、夜のうちにバッテリーが切れることはない。内蔵のマイクでユーザーの声を録音し、家族にメッセージを伝える伝言板機能もある。帰宅してi-SODOGに声をかけると「伝言があります」といって録音を再生する仕組み。展示会場でi-SOBOTの声を聞くことはできなかったが、担当者によると「かわいい声」だそうだ。
犬型ロボットならでは、といえそうなのが「番犬機能」。例えば、家族にさわってほしくない日記帳やPCなどにi-SODOGを載せておくと、誰かが動かそうとしたときに3D加速度センサーで検知、吠えて威嚇(いかく)するという。逆に都合の悪いものがある場所を教えてしまいそうな気もするが、たとえそうなってもi-SODOGに罪はない。
さらにユニークな機能が、人体を通じてロボット同士がデータ通信を行えるという「人体通信」だろう。人間が持つ電界を利用して通信を行うというもので、例えばi-SODOGの飼い主同士が出会ったとき、飼い主の1人が2台のi-SODOGの鼻(生体センサー)に触れると、i-SODOG同士がデータを交換する。ダンス用音楽の交換といった用途を想定しているが、転送速度がどこまで上がるかは今後の技術開発によるという。
i-SODOGは、2013年の春頃に発売される見込み。先代i-SOBOTで培った小型サーボモーターの技術を生かし、高機能化と低コスト化を図っており、予価はi-SOBOTと同レベルの税込み3万1500円を見込んでいる。
「東京おもちゃショー2012」の会期は17日まで、6月14日と15日の両日は商談見本市、週末の16日(土)と17日(日)は一般公開となる。入場料は無料だ。
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