APTIVフィルム振動板の40ミリ径ドライバーは、「センター・ポールピース」を備えたスチールフレームに固定されている。通気孔を備えたセンター・ポールピースは、やはり「SRH1840」で初めて採用された技術。スチール製のフレームと合わせて内部での共鳴を抑え、音量の大小を問わずに一貫した性能を発揮するという。
周波数帯域は5〜2万5000Hz。「ローエンドの方に若干ブーストしているが、これは低い周波数まで伸びているということ」(同氏)。インピーダンスは46オームと少し高めだが、iPhoneなどと接続するにも十分だという。最大許容入力は、1ワット(1000ミリワット)を誇る。
ケーブルはMMCXコネクターによる着脱式で、長さは1.83メートル。本体重量は286グラムで、折りたたみ機構は持たないが、そのままの状態で収納できる大型のジッパー式ハードケースが付属する。ケースには、本体のほかに予備のイヤーパッドや着脱式ケーブル、6.3ミリ標準プラグアダプターなど、すべての付属品が収納可能だ。
「SRH1540は、高品位の素材と新しいテクノロジーによって優れたパフォーマンスを実現した製品。まさにトップクラスの密閉型モデルだ」。
ひんぱんに「SRH1840」の名前が出てくることからも分かるように、「SRH1540」は「SRH1840」のプラットフォームを使用したモデルになっている。ただし、設計の新しいSRH1540では、バネ機構によって取り回しがしやすくなったアジャスターやヨーク部分のエッジ処理(丸めて安全性を高めた)など進歩した部分も多い。
このため同社では、逆にSRH1840に進歩した部分をフィードバックすることも検討しているようだ。Johns氏は、「正式に決定したわけではないが、モデル名も含めてSRH1840のマイナーチェンジを行う可能性がある」と話していた。
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