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» 2014年01月20日 19時16分 UPDATE

タブレット10万台を無料提供:「番組を探すことが楽しみになる」――J:COM独自開発の「Smart J:COM Box」登場

ジュピターテレコムは、独自開発のセットトップボックス「Smart J:COM Box」を2月1日から提供する。Android 4.0搭載の「Smart TV Box」とは異なり、テレビを存分に楽しめるSTBだという。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ジュピターテレコムは1月20日、スマートテレビサービスの一環として新しいセットトップボックス(以下、STB)「Smart J:COM Box」を発表した。かねてより予告していた独自開発の“次世代STB”だ。2月1日から全国のJ:COM局で提供を開始する。

 同社は昨年11月からKDDIが開発したAndroid 4.0搭載STB「Smart TV Box」を提供しているが、「ネットコンテンツ中心のSmart TV Boxに対し、今回のSTBはテレビを思う存分、楽しんでもらうためのSTB」と位置づけ、平行して展開する構えだ。「Smart J:COM Boxには、革新的なインタフェースと簡単なリモコン、カスタマイズできる番組表を盛り込んだ。そしてテレビ番組や録画済み番組をタブレットの画面でも視聴できる」(同社)。

ts_jcomstb03.jpgts_jcomstb011.jpg 新STBの企画を担当した同社ケーブルTV事業部門の渡辺一正商品企画本部長。新しいスマートテレビサービスで新しい付加価値を創り出すという

 「Smart J:COM Box」には、パイオニア製とヒューマックス製の2機種がある。内蔵メモリの容量や無線LANの実装方法(パイオニアはUSB接続、ヒューマックスは内蔵)といった細かい差異はあるものの、基本機能は同じ。3基のCATVチューナーと2TバイトのHDDを内蔵し、2番組の同時録画が可能だ(1基は視聴専用に確保)。録画機能は、H.264による長時間録画やUSB外付けHDDによるストレージの増設にも対応している。

ts_jcomstb01.jpgts_jcomstb02.jpg 「Smart J:COM Box」のパイオニアモデル「BD-V302J」

 OSはLinuxで、黒を基調とした独自ユーザーインタフェースを実装した。新UIは、横軸に放送波や「番組表」「録画リスト」といったメニュー項目を並べ、選択すると縦軸にコンテンツが並ぶという、ソニーの「クロスメディアバー」を思わせるスタイル。付属の無線リモコンを使い、「サクサク操作できる」(同社ケーブルTV事業部門の渡辺一正商品企画本部長)という。

ts_jcomstb07.jpgts_jcomstb08.jpg 新ユーザーインタフェースの特長(左)。付属の無線リモコンは女性の手にもなじむ小さなもの。表面のボタン数は極力少なくし、テンキーなどはカバー内に収めた。中央のホームボタンを押せばナビ画面が立ち上がるため、目的の操作が分かりやすい(右)

ts_jcomstb09.jpgts_jcomstb010.jpg エンタメや生活など各種アプリが提供される(左)。「よく見る」メニューは、履歴を参照してチャンネルや番組表まで含めて使用頻度の高いメニューをピックアップしてくれる。もちろん自分で設定することも可能だ(右)

 電子番組表は、米RoviのGガイドをベースにしており、最大1カ月先までの番組情報を表示する。5/7/9/11チャンネルの表示切替や番組ジャンルによる色分けをはじめ、頻繁に視聴するチャンネルだけを集める「マイ番組表」機能などカスタマイズ機能も備えた。また家族での使用を想定し、録画番組リストや予約リストはユーザーごとに参照/管理が行える点も特長。出演者情報のメタデータにも対応しており、例えばある番組の出演者が気になったら、写真付きの出演者情報を参照し、他の出演番組リストで録画予約するといった使い方ができる。

ts_jcomstb04.jpgts_jcomstb05.jpg 録画リストと予約リストはユーザーごとに管理できる

 DLNA/DTCP-IP対応のDMS(サーバ)機能も搭載。同社はiOS/Android向けに専用アプリ「Xvieリモート」を提供し、これを導入したタブレット端末で放送中/録画番組をホームネットワーク経由で視聴できる。またDTCP-IPを使ったネットワークダビングもサポートしており、対応するBDレコーダーがあれば録画番組をBD/DVDメディアに保存可能だ。なお、STBのDLNAサーバ機能は同時に2ストリームを送出できるが、トランスコーダーが1系統のため、タブレットで視聴する場合は1台のみとなる(有線接続でMPEG-2 TSのネットワーク再生に対応したテレビなどがあれば2ストリーム同時に利用できる)。

ts_jcomstb06.jpg 「Xvieリモート」を使えば、テレビを見ながらタブレット画面で番組表の確認や各種検索が行える

 専用アプリ「Xvieリモート」は、前述のDLNAクライアントとしての機能に加え、STBのリモコンや番組表/VOD検索なども盛り込んだセカンドスクリーンアプリだ。例えば、テレビを視聴中にタブレット画面に番組表を表示し、テレビ画面をジャマすることなく裏番組を確認できる。気になる番組を見つけたらチャンネルを切り替えることも可能。検索時の文字入力も煩雑なリモコン操作ではなく、ソフトウェアキーボードや音声入力で行えるメリットがある。

 「新STBでは、『見たい番組が見つけられない』『操作がややこしい』といったユーザーの声を反映した。誰でも直感的に使えることに加え、番組との出会い、あるいは番組を探すこと自体が楽しみになることを目指している」(渡辺氏)。

 あわせてタブレット向けには地域情報や天気予報、ニュースなど、生活に役立つ多彩な情報を閲覧できるオリジナルアプリ「J:COMくらしのナビゲーション」も無償提供する。こちらもiOS/Android両対応だ。

ts_jcomstb014.jpgts_jcomstb015.jpg iOS/Androidタブレット向けのオリジナルアプリ「J:COMくらしのナビゲーション」

タブレット10万台を無料提供

 「Smart J:COM Box」は、多チャンネル放送サービスと通信サービスなどをパッケージ化した「スマートお得プラン」(税抜き9048円/月)、「スマートお得プランミニ」(税抜き5280円/月)、「スマートセレクト」(税抜き7600円/月)などで利用できる。またオプションの「with タブレットサービス」として、ファーウェイ製の7インチタブレット「MediaPad Youth」(初期費用5250円、月額525円)、あるいはソニー製の10.1インチタブレット「Xperia Tablet Z」(初期費用1万5750円、月額1575円)をレンタルするサービスも用意。長期加入の場合、2年間レンタルするとユーザーに譲渡される。

ts_jcomstb012.jpgts_jcomstb013.jpg オプションの「with タブレットサービス」ではファーウェイ製の「MediaPad Youth」やソニー製の「Xperia Tablet Z」が提供される(左)。料金プランの一例(右)

 さらに同社では、「Smart J:COM Box」の提供開始を記念して、タブレット10万台を無料提供するキャンペーンを実施する。2014年2月から5月までの間に「スマートお得プラン」「スマートセレクト」に加入すると、「MediaPad Youth」を初期費用/月額料金すべて無料で利用できる。また、ソニータブレットも1万5000円引きになる。詳細は1月23日にリニューアルオープンするキャンペーンサイト(http://smart.jcom.co.jp)に掲載する予定だ。

型番 BD-V302J WA-7000
メーカー パイオニア ヒューマックス
メモリ容量(DRAM/FLASH) 1.5G/2Gバイト 2G/4Gバイト
モデム Docsis 3.0、IPv6
チューナー 3(2番組同時録画対応、1基は視聴専用)
HDMI 1系統(HDMI 1.4b) 1系統(HDMI 1.4a)
USB フロント1、リア2(内1つはWi-Fiで使用) フロント1、リア1
そのほか入出力端子 コンポジット出力、光デジタル音声、LAN
Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n(長さ4センチ程度のUSB接続タイプを同梱) IEEE 802.11a/b/g/n(内蔵)

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