「食材を準備するのが面倒」「分量を量るのが手間」「温度と時間の設定が分からない」「結局フライパンや鍋で調理した方が早い」「もうチンできればいいや……」――いずれも調理家電の中でも存在が薄くなりやすいオーブンレンジに寄せられる声だ。もはやパンとケーキを焼くときだけ使っているという人も多いだろう。
そんなオーブンレンジを「毎日使うもの」としてよみがえらせようと開発されたのがシャープ「ヘルシオ」の新モデル「AX-XP200」だ。冷凍・冷蔵・常温の食材を混在させても、「まかせて調理」機能を使えばボタン1つで自動調理ができる。シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部長の久保正史氏は「ヘルシオの集大成と言える革新的な調理器具になった」と胸を張る。
まかせて調理機能は、過熱水蒸気で調理する「ウォーターヒート技術」や、赤外線ムーブセンサーと温度センサーを組み合わせて実現した「業界初」の技術だという。調理開始前に天面に設置した赤外線センサーが左右にスイングして食材の量や温度を検知し、天面と奥から出る過熱水蒸気の量をコントロールする。過熱水蒸気は温度が低い方により多くの熱を与える性質があるため、冷凍・冷蔵・常温の食材をそれぞれムラなく調理できるという。また、温度の上がり具合で食品の量を判断して加熱時間を調整してくれる。
まかせて調理は「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4モードを搭載。記者向け発表会で行われたデモでは、冷凍のエビ、ホタテと冷蔵肉、常温の野菜を「焼く」モードで調理。試食してみたが、どの食材もムラなくおいしく仕上がっていた。
シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部 係長の川村有里氏は「朝食や、子供のお弁当を作るときに冷凍食品を使う機会の多い主婦、料理が苦手だが休日の昼間に余り物で焼きそばでも作ってみようと考えるお父さん、火の消し忘れが心配な高齢者など、幅広い世代が便利に利用できる」と話す。何よりあまり深く考えずに冷蔵庫内の食材を放り込んで簡単に調理できるのが大きな魅力だろう。
フラッグシップモデルAX-XP200のほか、「AX-SP200」「AX-MP200」「AX-CA200」という3モデルも合わせて発表された。AX-XP200とAX-SP200は、8〜10分で調理できるスピードメニューが100種類に増えたほか、予熱300度で一気に加熱する機能、1度に「焼き」と「蒸し」という2種のスイーツを作れる機能などを追加。
AX-MP200は高齢者向けにメニューが見やすいデカ文字や、次の操作を知らせるナビゲーション表示を採用した。
発売日はいずれも7月24日。実売想定価格は上位モデルから順に17万円前後(税別、以下同)、13万円前後、10万円前後、6万7000円前後となっている。
型番 | AX-XP200 | AX-SP200 | AX-MP200 | AX-CA200 |
---|---|---|---|---|
庫内容量 | 30リットル(2段調理) | 26リットル(1段調理) | 18リットル(1段調理) | |
液晶画面 | 4.3型カラー(タッチパネル) | 3.5型ホワイトバックライト(デカ文字&ナビゲーション表示) | 2.6型ホワイトバックライト | |
調理機能 | まかせて調理 | − | ||
センサー | 赤外線ムーブ・絶対湿度・温度センサー | 赤外線・絶対湿度・温度センサー | 絶対湿度・温度センサー | |
同梱クックブック掲載メニュー数(自動メニュー) | 488(430) | 350(246) | 206(122) | 166(102) |
健康サポートメニュー数 | 94 | 43 | 31 | 22 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 490×430×420ミリ | 490×435×385ミリ | 490×400×345ミリ | |
重量 | 約25キロ | 約21キロ | 約17キロ | |
カラー | レッド系、ホワイト系 | |||
実売想定価格(税別) | 17万円前後 | 13万円前後 | 10万円前後 | 6万7000円前後 |
発売日 | 7月24日 | |||
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR