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1000nitの高輝度ディスプレイにHDRの実力を引き出す新エンジン、東芝の4Kレグザ「Z20X」シリーズ音声検索が進化(1/2 ページ)

» 2015年10月14日 11時00分 公開
[ITmedia]

 東芝は10月14日、4Kテレビの新製品としてレグザ「Z20X」シリーズを発表した。11月上旬に発売する。サイズ別に65V型、58V型、50V型の3モデルをラインアップ。価格はオープンで、実売想定価格は65V型が64万円前後、58V型が45万円前後、50V型が37万円前後(いずれも税別)。9月16日には報道関係者向けに試作機を公開していた。

photo 4Kテレビレグザ「Z20X」シリーズ。左から58V型、65V型、50V型
photo Z20Xシリーズの詳細

新開発ディスプレイとエンジンを搭載

 ディスプレイは新しいバックライト技術とパネル技術を合わせて本格的なHDRを実現するという「パワーディスプレイシステム」を採用。パワーのある直下型LEDバックライトに4K解像度のVA液晶パネルを組み合わせており、ピーク輝度は1000nitを超えるという。HDRで拡大したダイナミックレンジと情報量、新映像エンジンにより、色再現性も大幅に向上。UHD TVの標準規格「BT.2020」の色域を約80%カバーしている。バックライトの拡散と外光の反射を抑えるパネルを採用しており、映像のクリアさとコントラストもアップした。

photo ディスプレイは新しいバックライト技術とパネル技術を採用した

 エンジンは構想から3年を費やして開発したという「4KレグザエンジンHDR PRO」を搭載。HDR化に対応してバックライトのエリアコントロール技術と超解像技術を進化させたのが特徴だ。エリアコントロールは、LEDの輝度制御を点灯時間だけでなく駆動電流からも行い、より幅広く柔軟に対応できるようになった。

 色域や超解像技術の面では、64色軸の高精度色空間処理や、輝度ヒストグラムから圧縮特性を推定して高輝度領域を復元する「アドバンストHDR復元プロ」、2段階の再構成型超解像技術で素材の柔らかさなどの質感をリアルに再現する機能などを搭載。自己合同性超解像技術もさまざまな角度の斜め線でエッジのジャギーを抑えられるようになった。

photo 64色軸の高精度色空間処理
photo 「アドバンストHDR復元プロ」
photo 2段階の再構成型超解像技術

 ノイズ量に応じて超解像効果とノイズ低減効果のバランスを整えてちらつきを抑えたクリアな映像を実現する複数フレーム超解像技術、動きのある映像のノイズを抑える3次元NRなど、ノイズ対策にも妥協がない。オリジナルコマの間に新しいコマを補間して秒間120コマを生成する「4Kクリアダイレクトモーション480」は、アニメなどコマ数の少ないコンテンツをより滑らかに表示する。約0.83ミリ秒の低遅延を実現しており、格闘ゲームやFPSなどの高速レスポンスが求められるゲームも快適に楽しめる。

photo 格闘ゲームやFPSなどに最適な約0.83ミリ秒の低遅延を実現
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