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» 2016年06月22日 06時00分 UPDATE

ドローンってどこで飛ばせる?:ドローンが飛ばせる大学、慶応義塾大学SFCでDJIの「Phantom 4」を飛ばしてみた

2016年はドローン元年……とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、世間的にもドローンの認知度、関心度合いは高まってきています。一方、改正航空法によって「どこでドローンを飛ばしていいか分からない」と、手を出すに出せないという方も多いのではないでしょうか。

[井上輝一,ITmedia]

 2016年はドローン元年……とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、ドローンの規制に関する改正航空法が施行されたり、一方で楽天がドローンによる配送サービスを開始したりと世間的にもドローンの認知度、関心度合いは高まってきています。

DJIのドローン「Phantom 4」 DJIのドローン「Phantom 4」

ドローンを飛ばせる場所はどこ?

 認知度が高まる一方、改正航空法によって「どこでドローンを飛ばしていいか分からない」「海外で飛ばすしかないんでしょ」と思って、手を出すに出せないという方も多いのではないでしょうか。

無人航空機の飛行の許可が必要となる空域 無人航空機の飛行の許可が必要となる空域(国土交通省より)

 そういった声を受けて、DJI JAPANはDJIのフライトマップ上に「ドローン飛行可能施設」の情報を公開しました

DJIフライトマップ DJIフライトマップ

 例えば、中央右側にある千葉県の「スカイゲームスプラッシュ」という施設では飛行可能だということが分かります。

 このマップを見ていると、東京都23区や横浜市、さいたま市、千葉市の一部は改正航空法「無人航空機の飛行の許可が必要となる空域について」の「人口集中地区」に当たるので、無許可の飛行はできないことが分かります。

 また、マップを拡大すると荒川や多摩川のやや上流に面した公園など、都心から遠くない範囲でも人口集中地区から外れた場所が見つかります。このような場所であれば、地上150m未満の空域での飛行が可能です。ただし、各地域の条例や施設のルールの確認は必要です。例えば東京アクアラインの「海ほたる」は人口集中地区には当たりませんが、施設のルールとしてドローンの使用を禁止しています

海ほたるではドローンの飛行は禁止 海ほたるではドローンの飛行は禁止

「安全運転」の心構えは自動車と同じ

 このように、ドローンを飛ばすに当たっては「人口集中地区」「空港周辺の空域」以外の地域であることを確認した上で、各地自治体の条例なども確認する必要があます。そう考えると、やはり確認事項が多い感じは否めませんが、「安全を確保して運転する」というのは自動車と本質的に同じです。したがって、これらの確認はしっかりと行い、安全飛行を心がけるのがパイロットの必須事項と言えます。

人口集中地区から外れている大学が湘南にある

 都区内はもちろん、神奈川県を見ても東側はほぼ人口集中地区と言っていい状態ですが、湘南台駅西側のとある施設は人口集中地区から外れています。そう、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下慶応SFCと表記)です。今回DJI JAPAN主催の元、慶応SFCの撮影許可を頂き、DJIのドローン「Phantom 4」をキャンパス内で飛ばしてみました。

マップ右側にある湘南台駅は人口集中地区ですが、左側の慶応SFCは人口集中地区外 マップ右側にある湘南台駅は人口集中地区ですが、左側の慶応SFCは人口集中地区外

 初めにDJI JAPANの中村佳晴氏から、操作方法や安全運転の心得などのレクチャーを受けてから飛行会場(特に何もない野原)へ。

未来創造塾SBC未来創造塾SBC レクチャーを受けた未来創造塾SBC。のどかな場所です

 Phantom 4は正確な姿勢制御をするために、飛行前にジャイロセンサーのキャリブレーションをする必要があります。

 コントローラー(プロポ)は左側のスティックが前進後退と左右旋回、右側のスティックが上下と左右の垂直/水平移動となっており(他の操作モードもあります)、左スティックは地面に平行な面移動、右スティックは地面に垂直な横方向の面移動と覚えると簡単です。Phantom 4からの映像や飛行速度、高度など各種情報はコントローラー上に付けたiPad(Androidでも可能)で見るのですが、当日は直射日光が強く、画面の確認がやや難しいと感じました。

Phantom 4のコントローラー(プロポ) Phantom 4のコントローラー(プロポ) 撮影画面や各種情報はiPadで見ます

 最低限の操作方法が分かったところで、中村氏指導の下飛ばしてみました。その際にPhantom 4側で撮影した映像がこちら。

 素人でもこれだけ安定した空撮が可能のは、驚きという他ありません。どうしてこれだけ安定した映像が撮影できるのかというと、1つには搭載されているカメラのジンバル(安定装置)が優れているという理由があります。そしてもう1つの理由が、GPS信号を受信することで風に流されず、その場にホバリングし続けられるということです。風速10m/sまで耐えられるとのことですが、どれくらい「その場にとどまり続けようとするか」という動画がこちら。

ドローンはこれからどう使われる?

 これだけ安定な空撮が可能になったドローンは、レクリエーション目的の動画撮影のみならず、ダムや橋の点検など、人がその場に行くことが困難な場所のチェックに用いられるようになったと中村氏は言います。今回の空撮でも分かるように、慶応SFCの体育館の屋根も人が上るより、ドローンを飛ばしてチェックしたほうが手間がかからないのは明らかです。改正航空法や条例などさまざまな規制はありますが、ドローンはこれから安全な運用を前提としてより普及していくのではないでしょうか。

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