radikoと民放連ラジオ委員会は、10月11日からラジオ番組の「タイムフリー聴取機能」の実証実験を開始する。放送後1週間に限り、いつでもラジオ番組をストリーミングで聴取できるという画期的なサービスだ。うっかり聞き逃した番組も後から聞くことができるため、ラジオに触れる機会の増加も期待される。
今回の実証実験は、利用者数の把握、利用者数に伴うシステム構築規模の把握(サーバの負荷など)などを目的としたもの。また、ラジオ番組を構成するコンテンツがどのように利用されるのか、どのように拡がっていくのかなど、今後、予想される課題を抽出し、どのように解決していけば本番運用に移行できるのかなどを検証する期間と位置付けられている。実証実験の終了日は設定されていない。
タイムフリー聴取は、無料で登録もいらないオープンな実証実験だ。10月11日の12時頃からradikoアプリの番組表が過去1週間分増える形となり、ユーザーが番組を選ぶとストリーミングが開始される。任意の番組を検索することもできる。
radikoでは現在、81の民放ラジオ放送局と放送大学がIPサイマルラジオを提供しており、タイムフリー聴取の実証実験にもすべての局が参加する見通し。一般ユーザーは放送エリアに含まれるラジオ局のみがタイムフリー聴取の対象となるが、有料の「ラジコプレミアム」会員はタイムフリー聴取でもエリアを問わず聞くことができる。
各番組には、「再生ボタン」を押した瞬間から3時間という“聴取可能時間”が設けられている。例えば12時の再生ボタンをしたら、その番組は15時まで聴取できる。「この範囲内にて各方面の権利者にご協力とご支援を頂戴している」(ラジコ)。このほか、特定のタレントが出演した番組やスポーツ中継など、権利上の都合で一部聴取できない番組や、各放送局の編成判断によって配信を停止する可能性もあるが、「現在、1つでも多くの番組を聴いて頂けるように各放送局と調整している」という。詳細は、radiko.jpのサイトに掲載される予定だ。
あわせて、アプリには民放連ラジオ委員会が提唱する「シェアラジオ」機能も実装される。番組聴取画面に設置する「シェア」ボタンを押せば、自分の好きなラジオ番組の情報をソーシャルメディアを通じて共有できるようになる。
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