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2018年に4K/8K実用放送を始める事業者がほぼ決定

» 2017年01月11日 21時28分 公開
[ITmedia]

 総務省は1月11日、2018年に始まるBS右旋/左旋および東経110度CS左旋を使用した4K/8K実用放送に参入を希望していた11事業者を認定する方針を明らかにした。諮問機関である電波監理審議会の答申を受けたもの。

今後のスケジュール(出典:総務省『もっと楽しもう!4Kテレビ』リーフレット)

 総務省は2016年9月15日から10月17日まで申請を受け付け、審査を経て電波監理審議会に原案を提示。同日の審議で原案が適当である旨の答申を得た。これにより、申請を行った11事業者に日本放送協会(NHK)を加えた12者が高精細放送の実用放送および試験放送を行う見通しになった。

  • BS右旋
申請者 番組名 解像度
ビーエス朝日 BS朝日 4K
BSジャパン BSジャパン 4K
BS-TBS BS-TBS 4K 4K
BS日本 BS日テレ 4K
ビーエスフジ BSフジ 4K
日本放送協会 NHK SHV 4K 4K
  • BS左旋
申請者 番組名 解像度
SCサテライト放送 ショップチャンネル 4K
QVCサテライト QVC 4K
東北新社 映画エンタテインメントチャンネル 4K
WOWOW WOWOW 4K
日本放送協会 NHK SHV 8K 8K
  • 東経110度CS左旋
申請者 番組名 解像度
スカパー!・エンターテイメント スカチャン4K 1〜8 4K
一般社団法人放送サービス高度化推進協会 A-PAB試験放送 4K

 このうちBSジャパンは同日プレスリリースを出し、認定証が交付され次第、速やかにBS4K実用放送開始に向けた準備に入る方針を明らかにしている。放送開始は2018年12月の見込み。詳細については決定次第、改めて発表するという。「きめ細やかで臨場感あふれる美しい映像を生かして視聴者に豊かな視聴体験を提供するとともに、新たな映像コンテンツの企画、制作の可能性を探る」(BSジャパン)

 なお、これらの放送では新しい伝送方式を採用するため、現在市販されている衛星放送チューナーや4Kテレビで受信することはできない。2018年の放送開始に合わせて登場する見込みの新しい受信機を接続するか、受信機能を内蔵した4K/8Kテレビを利用する必要がある。

視聴にはこれから登場する受信機が必要(出典:総務省『もっと楽しもう!4Kテレビ』リーフレット)

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