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デジカメではない、デジタルな“チェキ”である! 富士フイルム「instax SQUARE SQ10」で遊んでみた(3/3 ページ)

» 2017年05月31日 18時57分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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画像は1920×1920のスクエアサイズ

 カメラの話もしよう。

 レンズは28.5mmと広角気味。明るさはF2.4。

 イメージセンサーは1/4型。

 記録画素数は1920×1920と400万画素弱。4:3のセンサーの両端を落としてスクエア画像として記録しているようだ。

 まあ、カメラとしてはスマホの方がいいレベルだが、62×62mmサイズにプリントするのなら問題ない。

 ISO感度はISO100から1600だが(オートのみ)、使ってみたところ、暗くてもあまり感度を上げない仕様で、手ブレしないように両手でちゃんと持って撮ろうねという感じ。

 それ以外の機能はない。動画機能もないしシーンモードもないしマニュアル露出なんてまったくない。画質設定もなし。そういうシンプルなカメラだ。

 実際の画像をいくつかどうぞ。

 ポートレートやテーブルフォト、ちょっとした街並みを撮るのが楽しげなのでそういうのを中心に。

ポートレートを。発色は富士らしくてしっかり色がのってる。ディテールは気にしない(1/320秒 F2.4 ISO100)
風が強くて髪の毛を抑えているの図(1/400秒 F2.4 ISO100)
滑り台。ちょっとオーバー気味か(1/1250秒 F2.4 ISO100)
ナシゴレン。いい色が出てます(1/30秒 F2.4 ISO160)
夜のショウウインドウ。昭和な喫茶店の昭和なパフェの見本(1/125秒 F2.4 ISO160)
夜の路地(1/30秒 F2.4 ISO200)
二重露光機能で遊んでみた。うちの猫(1/15秒 F2.4 ISO200)

 という具合。

 で、これらをプリントして適当にばらまいたのがこちら。

 プリント画質はなかなかいい。写真として楽しめるクオリティーだ。

中央の9枚入っているのは、再生時のサムネイル表示をそのままプリントしたもの。4枚組と9枚組のプリントができる。その他、セピア色、モノクロなど各種フィルターをかけてプリントしたものをあれこれまとめてみた

 こんな感じである。

 デジカメではなくて「デジタルで撮影したデジタルで記録するチェキである」というのは分かっていただけただろうか。

 で、これがめちゃくちゃ楽しいのである。

 その場で「モノ」として瞬時にプリントされる楽しさがあり(アニメーション演出も含む)、インスタントフィルムならではの風合いがちゃんとあり、画質もインスタントフィルムとしてはけっこうよいのだ。

 撮影して目の前でプリントするとすごく喜ばれる。女子にウケる……だけじゃなくて、おっさんにもウケる。

 面白いのでプリントしたものをその場であげちゃう。人数分プリントできるのでそれやるとあっという間にフィルムがなくなる。でも楽しいのでいいのである。

 そういう意味で、コミュ力が高いカメラだ。

 もしこれに何か付け加えるとしたら、Wi-FiじゃなくてBluetoothかな。

 BluetoothでさっとスマホにつないでBluetoothでフィルターをかけた画像を転送しちゃえばいい。画像サイズが小さいのでBluetoothでもさほど時間かけずに転送できるはずだ。で、そのままinstagramでもTwitterでも何でもシェアしちゃえば、プリントもシェアも気軽にできる新しいチェキとして面白いんじゃなかろうか。

 もしバッグにこれ(と予備のフィルムパック)を入れる余裕があるなら、買って損はなかろう。

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