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» 2005年03月11日 19時47分 UPDATE

“テレビ電話を使ってみたくなるプラットフォーム”をコムスクエアが開発

せっかくFOMAを持っていても、テレビ電話を使ったことがない人は多いのではないだろうか。そんな人に朗報だ。

[吉岡綾乃,ITmedia]

 正直に告白しよう(いきなり)。記者はFOMAを使って3カ月以上経つが、実は今までに一度もテレビ電話を使ったことがない。写真に写るのが苦手でプリクラ大嫌いな記者にとって、自分の動画が相手に送られてしまうテレビ電話は、相当の覚悟がなければできるものではないのだ。

 周りに聞いてみたところ、テレビ電話対応機種を持っていても、使ったことがないという人はけっこう多い。軽くリサーチしてみたところ、記者のように写真嫌いではないまでも、“出たくない”理由はいろいろあった。

 「タイミングが難しいわよ。寝る前のスッピン顔のところにテレビ電話がかかってきたって、とても出られないって(A子さん)」「上司から電話がかかってきたときに、飲み屋にいたりしたらまずいでしょ?(B郎君)」「彼から電話がかかってきたときに、散らかり放題の部屋が写ったらフラれそうだもん(C代さん)」といったあたりは、広く共感を呼びそうだ。

 さらに問題は、このような事情を乗り越え、相手も自分も“同時に”スタンバイOKでないと電話をかけられないということだ。結果として、「テレビ電話をかけていいか、メールで確認してからかける」といったことが普通に行われている。時間、シチュエーションともに、双方の都合が合ってはじめて電話ができる──テレビ電話には、そんな敷居の高さがある。

都合がいいときにテレビ電話をかける、受ける

 コムスクエアは、そんな悩みを解決し、テレビ電話の利用シーンを増やすシステムを開発したと発表した。

 まずユーザーは、コムスクエアのテレビ電話サーバに対してテレビ電話をかける。(相手を想定しながら)話をすると、録画されたテレビ電話の内容がサーバに保存される。保存が終了すると、テレビ電話をかけたい相手のところにメールが届き、そこには「だれからテレビ電話がかかってきたか」「電話番号」の情報が入っている。電話番号をクリックするとサーバにアクセス、かかってきたテレビ電話を見ることができるという仕組みだ。

 パケットで動画を送信するiモーションと違い、回線交換を用いていること、相手の電話番号さえ分かれば、「テレビ電話」として操作できるところがポイントだ。テレビ電話を発信するためのiモード拡張タグ、“AV phone to:”をサーバがサポートしたことで可能になった。留守番電話サービスのテレビ電話版といえば想像しやすいだろうか。

 コムスクエアでは、このシステムを国内のある携帯キャリアに提供する。そのキャリアのオフィシャルサービスとして、エンドユーザーへは6月から提供され、通話料のみで利用できる予定だという。

 まずはキャリアのサービスという形で提供されるが、他にも可能性はありそうだ。「動画の留守番電話のような使い方もできるだろうし、例えばレンタルCDショップのメールマガジンにサーバの電話番号を埋め込んでおき、そこをクリックするとミュージシャンのプロモーションビデオが観られるような仕組みも面白いと思う」(コムスクエア)

 テレビ電話は、10代を中心に若い世代ほど利用されているが、対応機種の契約数に対して、実際にテレビ電話を利用している人数は非常に少ない、とコムスクエア。このシステムがテレビ電話へのハードルを下げ、若年層以外にもテレビ電話が広がるかどうかに注目したい。

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