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» 2005年12月20日 21時27分 UPDATE

NTTグループコミュニケーションEXPO:ロボットが、話す相手に変身──ドコモのバーチャルヒューマノイド

遠く離れた相手を身近に感じながらコミュニケーションできないか──。こんな想いから開発されたのがバーチャルヒューマノイド。ロボットをヘッドマウントディスプレイ越しに見ると……。

[後藤祥子,ITmedia]

 NTTグループが12月20日から22日まで、次世代コミュニケーションの可能性を提案するイベント「NTTグループコミュニケーションEXPO」を開催している。

 このイベントにはNTTドコモも参加しており、ユニークな展示を行っている。なかでも注目なのは、ロボットをさまざまな人に変身させる「バーチャルヒューマノイド」だ。

 会場には人の体を模した緑色の人形が置かれている。この人形が、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を通してみると、リアルな3Dの女性に変身。握手したり、肩に触れたりしながらコミュニケーションを行える。実際に触っているのは人形なのだが、HMD越しに見ると視覚の効果で女性に触っているような気分になる。

 「これまでロボットと映像を重ねて表示するものはなかった。ロボットと連動して動くのがポイント」(説明員)

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他の人には人形を触っているようにしか見えないが(左)、HMDを着けている人の目には右のような光景が映っている。実際に触れたときの感覚は、まだ人形の触感で、人間の皮膚や髪の毛の感触などは再現されていない


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人形は、握手などの簡単な動作をする。HMDを着けていると、緑の人形がかなりリアルな女性に見える。リアルであるがゆえに、肩や頭など無難な場所しか触ってはいけないような気にさせられる

 デモではロボットに女性の映像を重ねているが、ほかの人物の映像を重ねることも可能。「例えば、遠隔地にいる相手とコミュニケーションする場合などに、互いのデータを送り合えば、相手を身近に感じながらコミュニケーションできる」(説明員)

 ほかにもエンタテインメントや広告、教育などに利用できそうだと説明員。「(ロボットに俳優のデータなどを連動させて)自分が映画の1シーンの中に登場できるといった形で、名シーンを切り売りすると面白い。ロボットがもっとさまざまな動きに対応できるようになれば、アミューズメント用途や教育係にも使えるだろう」(説明員)。

 開発陣の究極の目標は、「(ユーザーがイチローのデータと連動した)ロボットと野球できるようにすること」だという。

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