ウィルコムの日本無線端末2機種に電池不具合──交換、回収を実施

» 2007年06月13日 12時07分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 ウィルコムは6月13日、日本無線製の音声端末「AH-J3003S」と「WX220J」のバッテリーパックの一部において、電話機本体へ強い衝撃を与えた場合にバッテリーパックが発熱し、ケースが膨張する不具合品が存在することを確認。交換と回収を行うと発表した。

photophoto 2004年7月発売の「AH-J3003S」(左)、2007年1月発売の「WX220J」(右)

 対象機種は日本無線製の「AH-J3003S」「WX220J」の2機種で使用するバッテリーパックにおいて、製造工程上の問題により、対象製品の0.1%の以下の確率で不具合品が存在。通常使用の想定以上に強い衝撃が本体に加わった場合に絶縁不良となり、バッテリーパック本体が発熱してケースが膨張する恐れがある。なお、バッテリーパックに安全装置が組み込まれているため、発火や破裂にいたる可能性はないという。

photo AH-J3003S対応「NBB-9310」の対象個体は「0610、0611、0612、0701、0702、0703、0704、0705、0706」の4ケタの数字が刻印されるもの

 回収対象のバッテリーパックはAH-J3003S対応「NBB-9310」の一部、「0610、0611、0612、0701、0702、0703、0704、0705、0706」の4ケタの数字が刻印される個体と、WX220J対応「NBB-9320」のすべての個体。対象数はAH-J3003Sが約5万3000台、WX220Jが約7万台、そのほかバッテリーパックの単体購入や法人向けとしてメーカーから直接購入したユーザーも含めて総計約13万4000個。製造はNECトーキン。事象を確認した個体は2007年6月現在、5台。

 対象ユーザーには、ダイレクトメールでの通知を行い、バッテリーパックの供給体制が整い次第、良品バッテリーパックを送付する。利用中にバッテリーパックの異常が認められる場合は利用を中止し、同社「特設対応窓口」まで連絡する。

ウィルコムサービスセンター「特設対応窓口」
電話 0120-686-156
受付時間 9:00〜19:00 土日祝日含む

 また、対象ユーザーのバッテリーパック取り替えを優先するため同日から「AH-J3003S」と「WX220J」の本体およびバッテリーパック「NBB-9310」、「NBB-9320」の販売を一時中止する。

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