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NECエレ、山口常務が社長に昇格 前期は826億円の最終赤字

» 2009年05月12日 07時00分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスは5月11日、山口純史取締役常務が代表取締役社長に昇格する6月25日付け人事を内定した。中島俊雄社長は取締役を退任し、顧問に就任する。「経営の更なるスピードアップを目指すべく、経営トップの若返りを図るため」としている。

 同社の2009年3月期連結決算(米国会計基準)は、最終損益が826億円の赤字となり、160億円の赤字だった前期から赤字幅が拡大した。ルネサステクノロジと来年4月に経営統合するめども付き、新経営体制で再建に取り組む。

 山口常務は58歳。慶応義塾大学工学部からNECに入社し、NECエレクトロニクス企画本部長などを歴任、05年6月から現職。中島社長は05年11月、大幅な赤字計上で引責辞任した前社長の後任として就任した。

 同社の2010年3月期連結業績予想は、売上高が12.2%減の4800億円、営業利益が損益とんとん、税引き前損益が75億円の赤字。

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