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MSが6件の月例セキュリティ情報を公開、IEやOfficeの脆弱性に対処

» 2009年12月09日 07時44分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは12月8日(日本時間9日)、事前通知の通りに6件の月例セキュリティ情報を公開し、Internet Explorer(IE)とOffice、Windowsに存在する計12件の脆弱性に対処した。

 セキュリティ情報6件の内訳は、深刻度が最も高い「緊急」レベルが3件と、2番目に高い「重要」レベルが3件となっている。このうちMicrosoftが最優先で適用を促しているIE用の累積的なセキュリティ更新プログラム「MS09-072」では、事前に情報が公開されていたIE 6とIE 7の脆弱性を含め、5件の脆弱性を修正した。これら脆弱性は、最新版のWindows 7とIE 8の組み合わせでも深刻な影響を受ける(関連記事)。

 インターネット認証サービスの脆弱性に対処した「MS09-071」も緊急レベルだが、深刻度が最も高いのはWindows Server 2008 SP2となる。Windows XPやWindows Vistaへの影響は重要〜警告レベルで、Windows 7Windows Server 2008 R2は影響を受けない。

 また、Office Projectの深刻な脆弱性を修正した「MS09-074」は、OfficeソフトのProject 2000 Service Release 1、Project 2002 SP1、Office Project 2003 SP3が対象。脆弱性を突いて細工を施したProjectファイルをユーザーが開くと、リモートでコードを実行される恐れがある。

 残る3件のセキュリティ情報は「重要」レベルとなっており、「MS09-069」ではLocal Security Authority Subsystem Service(LSASS)に存在するサービス妨害(DoS)の脆弱性を、「MS09-070」ではActive Directoryフェデレーションサービスの脆弱性をそれぞれ修正した。また、「MS09-073」で対処したワードパッドとOfficeテキストコンバータの脆弱性は、細工を施したWord 97ファイルを使って悪用される可能性が指摘されている。

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