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「合法的DVD複製ソフト」、RealNetworksが販売停止受け入れ

» 2010年03月04日 12時39分 公開
[ITmedia]

 米RealNetworksは3月3日、DVD複製ソフト「RealDVD」をめぐって映画業界と争っていた訴訟で和解したと発表した。同ソフトの販売を恒久的に停止する。

 RealDVDはDVDの映画などをHDDにコピーするソフト。RealNetworksは、私的利用のための合法的なコピーと主張していたが、米国映画協会(MPAA)は著作権法に違反するとして訴訟を起こした。DVDのコピープロテクトを回避することになるため、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に違反するというのがその理由だ。米裁判所は昨年8月に、同ソフトの販売を差し止める仮処分命令を下した。

 RealNetworksは仮処分命令に控訴していたが、和解の一環としてこれを取り下げる。またRealDVDの販売とサポートの恒久的差し止めに同意し、映画業界に訴訟費用450万ドルを支払う。

 RealNetworksは和解を受け、約2700人のRealDVDユーザーにDVD情報を配信していたメタデータサービスを終了する。同ソフトの購入者には返金する。

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