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» 2010年06月02日 08時38分 UPDATE

「GoogleがWindows利用中止令」の報道、セキュリティ専門家は疑問視

「WindowsよりもMacやLinuxの方が安全」という認識に、専門家が疑問を投げ掛けている。

[鈴木聖子,ITmedia]

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が「Googleがセキュリティ上の不安から、MicrosoftのWindowsの社内利用を段階的に縮小している」と報じ、セキュリティ関係者の注目を集めている。「報道の真偽はともかく、“WindowsよりもMacやLinuxの方が安全”という認識には疑問だ」という専門家が多いようだ。

 問題のFT紙の記事は5月31日付で、複数のGoogle従業員の話として「Googleが中国からの攻撃を受けたとされる事件が発端となって1月以降、Windows以外のOSへの移行指示が始まった。新規に採用される従業員は、AppleのMacかLinuxかの選択肢を与えられる」と報じた。

 米McAfeeは6月1日のブログで、記事の内容が本当かどうかは確認されていないと断ったうえで、「GoogleのOS切り替えの発端になったとされる攻撃では、ソフトウェアの脆弱性が利用されたのは事実だが、真の弱点は“人間”にあった」と指摘した。

 この攻撃が成功したのは、「攻撃側が標的とする企業について、使用アプリケーションから従業員の役職に至るまで詳細に内部状況を把握していたことによる」と同社は分析。「たとえ被害者がLinuxやMacを使っていたとしても、ユーザーに弱点があることに変わりはなく、攻撃側が標的とする相手のことを熟知していれば、従業員がだまされて不正なリンクをクリックしてしまう確率は高くなる」と解説している。

 一方、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labの研究者も、ニュースサービスThreatpostに掲載した記事の中で「Mac OS Xなら安全でセキュアというわけではない」と強調した。むしろ「Macは現時点でWindowsに実装されているようなエクスプロイト(ソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃)対策が欠如しているため、標的として狙われれば最も簡単に侵入されてしまう可能性がある」としている。

 「そもそもFTの記事自体、理にかなっているとは思えない」とKasperskyの研究者はいい、「Googleのソフトウェア製品は主にWindows向けに開発されているのに、開発者がそのOSの利用を許されなければどうやって開発しろというのだろう」と疑問を投げ掛けている。

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