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「宙博」開幕 はやぶさカプセル回収班なりきりコーナー、川口教授の講演も

» 2010年10月29日 07時00分 公開
[ITmedia]
画像 はやぶさプロジェクトのメンバーになった気持ちを味わえる顔はめパネル

 宇宙に関する研究や技術を紹介する「宙博2010」が10月29日〜31日、科学技術館(東京・竹橋)で開かれる。展示を見るだけでなく体験できるのが特徴で、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル回収で使う防護服を試着できるブースや回収チームになりきって記念撮影できる顔はめパネルもある。

 セミナーも豪華だ。30日には山崎直子宇宙飛行士の講演、31日には、2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんと名古屋大学の杉山直教授が科学について語る対談、はやぶさプロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授の講演などが開かれる。

画像 カプセルの構造も分かりやく展示

 展示ブースでは、はやぶさや宇宙ヨット実証機「IKAROS」が大きく扱われている。はやぶさブースには、本体やカメラ、カプセル、はやぶさに搭載していた探査ロボット「ミネルバ」などの模型を設置。カプセル模型は手に取って見ることもできる。

 はやぶさカプセルを回収する際に作業員が着た防護服やヘルメットと同じものを試着できるコーナーも。カプセルに不発のまま残った火薬などから身を守るため、防護服には鉄板が入っており、かなり重いそうだ。試着には整理券が必要。

 作業員がカプセルを回収する様子を映した写真パネルも用意した。作業員の顔の部分がくり抜かれており、来場者が顔をはめて記念撮影できる。はやぶさのコスプレで知られるコスプレイヤーの秋の『』(あきの)さんも、30日、31日にセガトイズのブースを訪れ、盛り上げる予定。セガトイズは、家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」を展示している。


画像 はやぶさコスの秋の『』さん
画像 宇宙飛行士の白い船外活動服のレプリカを試着するブース

 はやぶさモデルの近くには、IKAROSの帆のエンジニアモデルや、IKAROS本体から分離したカメラで撮影した写真を展示するコーナー、宇宙飛行士の白い船外活動服のレプリカを試着するブース、金星探査機「あかつき」の模型などがあり、続けて見学できる。

 天体観測に関する展示も充実。国立天文台は、口径30メートルもある次世代望遠鏡「TMT」や、2012年の運用開始を目指してチリで建設中の巨大電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」を紹介している。ニコンビジョンやビクセンのブースでは、望遠鏡や双眼鏡に触れられる。

 入場チケットは一般(中学生以上)が1500円、子ども(4歳以上)が800円。会場の科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)は、地下鉄竹橋駅か九段下駅から徒歩7分。オープン時間は午前10時〜午後5時。

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