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Intel決算、サーバ向け製品が好調で過去最高の売上高

» 2011年04月20日 07時05分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelが4月19日(現地時間)に発表した2011年第1四半期(1〜3月期)の決算は、すべての部門が堅調で、売上高は過去最高となった。ハイエンドのサーバ向け製品が特に好調だったという。売上高は前年同期比25%増の128億5000万ドル、純利益は29%増の31億6000万ドル(1株当たり56セント)だった。1株当たり純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の46セントを大きく上回った。

 営業利益は41億6000万ドル、粗利益率は61%で、粗利益率は前年比で2ポイント下がった。

 部門別では、サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループの売上高が前年同期比32%増の24億6000万ドル、PCクライアントグループの売上高が17%増の86億2000万ドル、Atomプロセッサおよびチップセットの売上高が4%増の3億7000万ドルだった。

 地域別の売上高比率は、日本を除くアジア・太平洋地域が56%、米国および南米が21%、欧州が13%、日本が10%だった。

 Intelは同四半期中に米Infineon Wireless Solutionsと米McAfeeの買収を完了しており、この買収が売上高に4億9600万ドル貢献しているという。

 ポール・オッテリーニ社長兼CEOは「第1四半期の売上高はすべての主力製品が2けたの成長となり、史上最高を記録した」と語った。同氏は業績発表後の電話会見で、製品の供給は東日本大震災の影響を受けていないと述べた。また、Sandy Bridgeの問題は予想より早く修復できたという。

 2011年第2四半期(4〜6月期)の見通しについては、売上高は128億ドルプラスマイナス5億ドル、粗利益率は61%プラスマイナス2ポイントと見込んでいる。

 この業績発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時6%を超える上昇をみせた。

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