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GREEの田中社長、買収は「必要があればどんどん進める」

» 2011年05月09日 20時40分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo GREEの田中良和社長

 GREEの田中良和社長は5月9日の決算説明会で、「今後GREEが5億、10億とユーザー数を増やしていく上で、GREEだけの力では足りない。必要があれば今後も(企業買収を)どんどん進めていく」と話し、積極的なM&Aなどを活用して海外事業とスマートフォン展開を強化していく方針を示した。

 同社は先月、ソーシャルゲームプラットフォームを運営する米OpenFeintの買収を発表。同社のジェイソン・シトロンCEOを執行役員として迎え入れ、今後連携を進めていく。田中社長は「この分野において最も成功している会社。今後も互いにリスペクトしながら、GREEの国際化を進めていきたい」と話した。

photophoto 海外の有力プラットフォームとの提携・仕様共通化を通じ、国際的なプラットフォームを構築する

 海外展開に加え、スマートフォン向けサービスの拡大を目指す。現在Androidで対応しているキャリア決済手段のほか、今後はiOSネイティブに対応する決済手段も導入し、マネタイズ基盤を拡大する考えだ。

 東日本大震災からの影響について、「われわれが認識する範囲での影響はないし、今後中長期的に見ても影響は少ないと考えている。ゲームが面白いか面白くないかということのほうが大事」と話した。

 9日発表した2011年1〜3月期の連結決算は、売上高は前年同期比14%増の163億円、営業利益は18%増の81億円など、増収増益だった。

photo 売上高・営業利益の推移

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