(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「Android (アンドロイド) × グローバル」からの転載です。元エントリーはこちら。)
日本の端末のAndroidマーケットが、グリーンからブラックのカッコイイデザインにリニューアルされました(機種によって若干時間差があるらしい)。大きく変わったのは売上ランキングが各ジャンルごとに表示されるようになったことです。
今までは、PCから一部売上ランキングは見れましたが、カテゴリごとまでは表示できなかったので、これは開発者やマーケターには非常に便利です。
AppStoreのランキングと比べてみると、ダウンロード課金の有料アプリの割合が非常に多いことにと気付くと思います。AppStoreはすでにガラケーでのソーシャルゲームのノウハウを使った「無料」+「アイテム課金」のフリーミアムモデルで成功事例が出ているので、ランキングトップもアプリ自体は無料であるものが多いのです。しかしAndroidマーケットは、フリーミアムモデルで売上ランキングにランクインしているのは全体の10%以下で、まだまだ有料アプリがメインです。
これには原因がいくつかあると思うのですが、主には1アプリ内課金はクレジット登録が必須のiPhoneの方がやりやすい、2国内有料デベロッパーがまだAndroidに力を入れていない、の2つが大きな理由として挙げられると思います。
ネット業界にいるとスマートフォンが非常に盛り上がっていますが、国民全体におけるシェアは20%程度です。ビジネスをする土壌としては日本ではまだガラケーの方が儲かる可能性が高いので、開発者は全力投球ができていない状況にあります。そしてiOSとAndroidでは課金がしやすいiOSを先に投下して次にAndroidと考える企業が非常に多い。ということは、あと数カ月でAndroidでもフリーミアムモデルの成功例が出てくるのではないかと思います。
日本のAndroidマーケットは北米の半年前の状況とよく似ていると聞いたので、今後半年で急激に「無料」+「アプリ内課金」は増えるでしょう。
以前ブログで紹介した「Storm8」、「TEAMLAVA」のアプリもほぼすべて無料で、アプリ内で課金するモデルです。日本の売上ランキングでも、上位に表示されて来ています。国産ですと、「Nubee」の「ジャパンライフ」が、フリーミアムモデルで売上上位に来ています。
ガラケーか、ネイティブアプリか、HTML5か、それともキャリアが整える月額課金のポータルか、というように国内のどの企業も方向性を模索している最中ですので、このタイミングで戦略をカチッと決めて足を出せる企業は大きなチャンスつかむと思います。特にベンチャー企業は資金力では大手に及ばないのは確実なので、競合が動けないこのタイミングで動ける人たちは強いと思います。
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