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NRIが味の素システムテクノを子会社化、SCMソリューションを強化

» 2012年02月28日 20時05分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 左から味の素の五十嵐弘司 取締役常務執行役員、新会社の社長に就任予定の山田浩二氏(現・NRI常務執行役員)、NRIの沢田ミツル取締役専務執行役員

 野村総合研究所(NRI)と味の素は2月28日、ITサービス分野で提携し、合弁事業契約および株式譲渡契約を締結したと発表した。

 業務提携の一環として、NRIは味の素の100%子会社である味の素システムテクノの発行済み株式の51%を譲り受け、4月1日から「NRIシステムテクノ」として連結子会社化する。新会社の代表取締役社長には、現NRI常務執行役員の山田浩二氏が就任する。

 NRIは、小売業や卸売業などに向けて業種別のサプライチェーンマネジメント(SCM)ソリューションを展開している。今回、味の素システムテクノの子会社化によって食品業界のSCMに関するノウハウを取得し、食品業界向けにもSCMソリューションを展開していく方針だ。

 NRIはNRIシステムテクノに対し、NRIグループのIT基盤技術、品質管理、人材などに関する既存資産を投じる。これにより、生産性およびサービスレベルの向上を推進するという。

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 NRIシステムテクノは、味の素グループに対して専属でITサービスを提供する。味の素システムテクノの現従業員344人および採用内定者の全員による体制を維持する。

 味の素の五十嵐弘司 取締役常務執行役員は「(NRIへの株式譲渡後も)ITサービスへの投資は減らさない。NRIとの業務提携によって開発スピードの向上やシステムの高度化を目指す」と話している。

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