NAVERまとめに企業の「公式まとめ」 ユーザーのツイートなど掲載、第1弾はSUBARU
NHN Japanは5月24日、「NAVERまとめ」上で消費者の口コミを集めて企業の広告活動を行う「公式まとめ」を始めた。まずは富士重工業と共同で「SUBARU 公式まとめ」を展開し、同ブランドのクルマに関する消費者のツイートやブログの一部などを集めて掲載していく。
NAVERまとめは、テーマにそってテキストや画像を集めて編集した「まとめ」を誰でも作成して公開できるサービス。公式まとめでは、企業のブランドや製品、サービスに関するWeb上の情報をNAVERまとめの編集部が検索し、Twitter/Facebook/ブログでのユーザー投稿や、YouTube上の動画、企業が用意したコンテンツなどを3カラム形式のページにまとめて掲載する。
第1弾は「SUBARU」のプロモーション。同ブランドのクルマ「BRZ」「レガシィ」などに関するユーザー投稿や、YouTube上の試乗動画、「クルマのお役立ち情報まとめ」などを掲載。今後も週1回以上のペースで更新し、ユーザーが「ここを見れば知りたい情報が分かるという受け皿を用意する」(NHN Japanの島村武志 執行役員/CPO)という。
NAVERまとめは今年2月に本格的に事業化させて以来、企業とのタイアップコンテンツを実施してきた。5月8日からミニストップと共同で実施しているまとめでは、同社の社員研修の動画などのコンテンツをまとめ編集部がピックアップして掲載し、オープンから約2週間で26万PVを獲得したという。
だが、今回の公式まとめは従来のタイアップとは「全くアプローチが違う」と島村さん。従来のタイアップコンテンツが企業側が用意したコンテンツによる「一過性の盛り上がりにしか過ぎなかった」のに対し、公式まとめは「企業側が恣意的に作ったものでなく、既にユーザーからいただいている声をそのままPRに活用するアプローチ。従来の広告のあり方とは全く違う」という。
「いわゆる第三者話法的アプローチ。これまでの第三者話法は通常、企業によって作られたものがほとんどだった。例えばテレビのショッピングチャンネルでも『この青汁はおいしいです。私は元気になりました』と言いつつ『これはあくまで個人の感想です』など、あくまでPRのために作られたスタイルだった。だがネットは誰でも気軽に感想を書ける環境なので、企業の商品に対して言及する消費者の感想も無限にある。そこで、普段なら探せないような一番深いところの声を直接的に見せていく」(島村さん)
SUBARUのプロモーションは9月まで実施する予定。富士重工業の石井麻子 スバル国内営業本部マーケティング推進部 宣伝課主任は「公式まとめでは顧客の声を純粋に拾っていきたい」「SUBARUがユーザーからこういう風に受け止められているブランドなのだということを消費者に伝えていきたい」と話している。
公式まとめの販売価格は3カ月で1000万円から。NHN Japanは公式まとめの販売を通じ、NAVERまとめで「安定的な収益を得ていく」(島村さん)考えだ。
「編集」の裁量は
公式まとめでは、TwitterやFacebookなどでのユーザーの口コミ投稿をまとめ編集部がピックアップして掲載していく。企業の商品やサービスなどに対する不満を示す口コミをどの程度掲載するかは「企業との相談になると思う」が、「編集部としてはなるべくフラットに掲載したほうがメリットが高いと考えている」という。
だが「(企業側から)万が一ポジティブな意見だけを掲載してほしいという要望があって、ポジティブに染められたとしても、それもファクトだと思う」と島村さん。企業側でユーザーの意見をねつ造するわけでなく、実際にあった意見を拾うという方式のため「ポジティブな意見が多いということに後ろめたさを感じる必要はないと思う」(島村さん)。
また、公式まとめに口コミを掲載したユーザーからの「自分の発言の意図とは違うので修正してほしい」などの要望には、問い合わせフォームで対応するとしている。
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