小さい頃から絵を描くのは好きだったのですが、本格的に絵の勉強を始めたのは高校3年生の時、芸大受験を決めて画塾に通い始めてからでした。画塾ではデッサンを始め色彩表現、立体構成から石膏デッサンや油絵などさまざまなことを勉強しました。自分は大学に合格するまで随分と時間がかかってしまいましたが、その時に学んだことが今の自分の基礎になったと思っています。
大学では油画専攻に入りましたが、あまり油絵が好きではなく水彩のアクリルガッシュで絵を描いておりました。最初の頃は制作の方向性が決まらずいろいろと悩んでいましたが、3回生の頃から風景画を描き始めました。現実の風景だけでは何か物足りなさを感じてしまい、それなら自分が思い描く世界を描けばいいのでは――と言うことで今の空想風景画を描くスタイルになりました。
今は、基本的に時間があれば毎日絵を描いております。大体1日2〜3時間ぐらい、時間を見つけてはちびちびと描いている感じです。自分はすごく筆が遅いタイプで1枚の絵を仕上げるのにも2週間から1カ月かかることもあります。
ソフトは、大学時代からずっとPhotoshop CS5を使って制作しています、ペンタブは少し前まではIntuos4を使っていましたが、最近Cintiq 13HDを導入しました。
卒業してからは、家の仕事を手伝いながら空いた時間に趣味として絵を描いていましたが、近く会社で働くことになりまして、これから先はどうなるのか予測がつきません。休日などを使って、この先も制作は続けていきたいと思っております。
制作のこだわりとしては、自分の行ってみたい場所や見てみたい世界を描くと言うことを意識して描いています。自分はよく現実逃避をしたくなるのですが、その逃避先を描いているようなものですね(笑)。絵を描くことは絶対に楽しくあるべきだと思っていて、どうすればもっと楽しい気持ちになれるかも意識して描いています。
「ジブリみたい」と言われることがよくありますが、描いている間はそんなに意識してはないません。とはいえ、やはり小さい頃はジブリが大好きでよく見ていたので、潜在的に影響を受けているのかも知れません。pixivにもたくさん上手な絵描きさんがいて影響はいろいろな人から受けていると思います。
大学時代、初めてpixivに投稿した時に作品を人に見てもらえる喜びを感じました。最初の頃はあまり反応も少なかったのですが、最近はネットやイベントに参加した時にいろいろと言葉をかけていただけることもあり、大変ありがたく思っています。作品を通していろんな方と触れ合える時に絵を描いていて良かったなと感じます。
巨大な美術館に飾られた絵画たちが命を持って額縁から飛び出している作品です。アイデアや構図、色彩などが上手く1枚の絵に落とし込めたと思います。今は早くこの作品を越える絵を描けるようになりたいです。
pixiv「P-1 GRANDPRIX」に提出した作品です。賞はいただけませんでしたが審査員の方からコメントをいただけて嬉しかったです。たくさんの色を使って楽しく描けた作品です。
大学の卒業制作の作品になります。大学時代に描いた空想世界を「エソラニア」という1つの世界観にまとめ上げ、その世界の生誕祭、大都市のカーニバルと言うテーマで描きました。この作品はアナログで原寸は2×3メートルありまして、制作時間も長くかかり描くのがとても大変でした。
「エソラニア」という名前は「絵」本のような「空」想の世界、と言う感じから名づけました。この名前を決めるのにもとても時間がかかった思い出があります(笑)。
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