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» 2004年02月04日 17時52分 UPDATE

15インチSXGA+液晶も選択可能な薄型Pentium Mノート――デル Inspiron 510m (1/3)

デルの「Inspiron 510m」は、Pentium MとIntel 855GMEチップセットを搭載した薄型ノートPCだ。同社の製品ラインナップの中では「大画面薄型モバイル」という位置付けで、モバイル環境でもデスクトップPCと同等のパフォーマンスや操作性を求めるユーザーが購入対象となるだろう。

[赤枝輝昌,ITmedia]

作業効率と使用感のよさを両立できる15インチSXGA+液晶

 デルのPCは、ベースモデルをカスタマイズして、自分が必要とするスペックのオリジナルマシンを作り上げることができるBTOシステムを特徴とする。

mk_510m_main.jpg

 510mの前モデル「Inspiron 500m」(以下、500m)からの大きな変更点は、BTOで選択できる液晶ディスプレイのサイズが、14.1インチ(XGAまたはSXGA+)のみから14.1インチ(XGA)と15インチ(XGAまたはSXGA+)に広がったことだろう。

 500mで14.1インチSXGA+(解像度は1400×1050ピクセル)を選択すると、画面の表示領域が増えて作業効率が高まる反面、文字や画像が小さすぎて見にくくなるというデメリットもあった。これに対し15インチSXGA+では、作業効率と使用感のよさを両立できる。仕事で長時間ディスプレイに向かう人にとって、これは非常に重要なポイントだろう。

 なお、レビューに試用した「Inspiron 510m」(以下、510m)は試作機で、かつ、かなり高スペックにカスタマイズされていた。具体的には、CPU:Pentium M/1.70GHz、メモリ:PC2700対応DDR SDRAM 1Gバイト、ハードディスク:60Gバイト、液晶ディスプレイ:15インチSXGA+、光学ドライブ:DVD+R/RWである。

 ちなみにPentium M/1.70GHzは、実際に販売されている510mのBTOメニューには用意されていない。これはレビュー機が試作機だったためだ。その点はご了承いただきたい。

 それでは510mの外観から見ていこう。510mの筐体は、トップカバーはシルバー、液晶パネルのフレームやパームレスト、アンダーカバーはそれよりも暗めのシルバーで、落ち着いた印象だ。キーボードの上下とタッチパットの周りに施されたブルーのアクセントが控えめな高級感を演出している。

mk_510m_front.jpg 落ち着いたダークシルバーの配色にブルーのアクセントが光る

 510mの筐体サイズは幅338.4×奥行き273×高さ35.5ミリ、重量は約2.7キロ(DVD-ROM、標準バッテリー搭載時)。モバイルノートPCと言うには筐体サイズ、重量ともに大きすぎる。必要な際に持ち運べる可搬型ノートPCといったところだろう。

 ちなみに前モデルの500mは、筐体サイズは幅315×奥行き259×高さ31ミリ、重量は2.45キロ(CD-ROM、大容量バッテリー、20GバイトHDD搭載時)であり、何とかギリギリ携帯できるサイズ、重量だ。

バッテリーの持ちは実測で4時間

 510mはPentium M搭載ノートということもあり、バッテリーの持ちは優秀である。液晶ディスプレイの明るさを作業に支障をきたさない程度の明るさ(8段階の中で一番暗い設定)に設定し、ムービーファイルを連続再生してバッテリーの持続時間を計測したところ、フル充電の状態からバッテリーの低下によるスタンバイに入るまでで約4時間だった。

 光学ドライブと排他利用可能なセカンドバッテリーを搭載すれば、さらに長時間の動作も可能である。試作機に搭載されていたのは、リチウムイオンの大容量タイプで、電圧は11.1ボルト、容量は4700mAhである。

mk_510m_battery.jpg バッテリーはリチウムイオン。電圧は11.1ボルト、容量は4700mAhだ

 AC電源を利用できる環境にノートPCを持ち出す場合は、ACアダプタも携行することが多いだろう。付属のACアダプタのサイズは幅21×奥行き55×高さ13ミリ、重量は約400グラム(コード含む)であった。ACアダプタを携行する機会が多い人は、チェックしておきたいポイントだ。なお、ACアダプタにはコードを束ねるためのACアダプタ一体型のゴムバンドが付いている。このあたりの小さな心遣いは、さすがデルといった感じだ。

mk_510m_acadapter.jpg 付属のACアダプタにはゴムバンドが付いていて、携帯時にコードを束ねることができる

 モバイルPCとしての利用を考えると、ホットスポットなどでの無線LAN機能も必須となる。レビュー機には、インテル製のIEEE802.11b対応MiniPCI無線LANカード「Intel PRO/Wireless LAN 2100」が挿着されていた。

 Centrinoノートではなくなってしまうが、IEEE802.11b/g両対応のMiniPCIカード「Dell TrueMobile 1300」もBTOで選択できる。IEEE802.11gはIEEE802.11bの約5倍(54Mbps)の最大データ転送速度を持つ無線LAN規格であり、今後急速に普及すると予想されている。両者の差額は4000円なので、予算に余裕があればDell TrueMobile 1300を選択しておこう。

mk_510m_wirelesslan.jpg レビュー機にはインテル製MiniPCI無線LANカード「Intel PRO/Wireless LAN 2100」が装着されていた

 無線通信機能ではこのほか、Bluetoothモジュールも選択できる。まだ普及段階にあるBluetoothだが、携帯電話やデジカメ、PDA、キーボード、マウスなどとの接続やデータ交換に利用され始めている。すでにBluetooth対応機器を持っているか、今後購入予定であれば、Bluetoothモジュールも選択しよう。

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