今回紹介する製品は“液状系”がキーワード。
自作PCまわりで液状系製品と言うと、CPUに塗るグリスや、水冷キットに使用する冷却水などが思い浮かぶが、最近それ以外にそれ系製品が登場している。今回はセイシン「SPI-015」、CoolJag「ISOPAR」という製品を試してみた。
夢の制振合金粉末“M2052”なるものが混ぜられた塗料が「SPI-015」だ。
M2052はゴム並みの衝撃吸収性と、構造材料としても使える剛性を両立した材料で、オーディオ機器などにも採用されているという。セイシンによると、塗面0.1ミリほどの薄さで十分な効果があり、パーツに塗るだけで制振が可能。ケースの側面やシャシーなどに塗ることで振動による騒音発生を抑え、HDDなどに塗ることで内部の振動を低減させる。HDDへの効果として、エラーが軽減され性能アップが期待できるとのことだ。
なお、SPI-015の原液は筆などで塗れるように、ラッカーうすめ液などで希釈して使う。イメージとしてはプラカラーのよう。塗ってしばらくすると固まる、それを落とす時は有機溶剤にて、という感じとなる。
ちなみに今回試したSPI-015は絶縁製品で、コンデンサやIC部分などにも使用できる。一方SPI-015-Pという導体製品も存在する。
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