フェイスアキバ店は、先週から“おもしろ◎◎袋”という福袋を店頭に並べている。1袋800円から7000円超のものまであり、低価格のものはすぐに売り切れた。袋に貼られた名前は中身に関するヒントとなっており、内容がある程度判別できるように工夫されている。例えば「確変 静音袋(7170円)」や「実録 団地妻とネジ日記 まいねっくす袋(2222円)」など。
PCパーツショップの福袋といえば、目玉商品と不良在庫を混ぜ合わせて作るのが通例。なかには不良在庫の純度を高めたクレバリーの「不幸袋」などもある。おもしろ◎◎袋もその例に漏れず、余剰となった在庫をかき集めて作っている。ただし、その理由はちょっと特殊。
系列店で働く某店員さんはフェイスアキバ店がオープンした際、「PC-Success本店の場所を買ったとき、メーカーに返送不能となった大量の在庫品も一緒に引き取ることになったようです」と話していた。このコメントを裏付けるように、フェイスアキバ店の店員さんは「サプライ品が大量に余っているので、時間があれば今回のようなキャンペーンをやっていこうと思っています」と語っている。
上記の理由からおもしろ◎◎袋に詰め込まれたサプライ品だが、通常なら安売りされにくい部類の商品。あるショップは「CPUやHDDは、売れ行きが好調でもショップの取り分はほとんどありません。それでも何とか営業できているのは、ケーブルやコネクタなど、サプライ品の利益のおかげです」と語る。それを踏まえると、今回のサプライ品大放出は、ユーザーにとってかなり貴重なチャンスといえそうだ。
ただ、フェイスアキバ店は「以前から、ケーブル・サプライ品のつかみ取りセールも行っていますが、あまり反響はありません。すごくお得なキャンペーンなんですけどね……」と話しており、現在のところウケはあまり良くない様子だった。
試しに筆者も「むだやよりむだかも こんなにいらない 配線地獄 堪忍袋(1000円)」と「実録 団地妻のネジ日記 まいねっくす袋(2222円)」を購入してみた。中身の詳細は下の画像を参考にしてほしい。「堪忍袋」の中身はほとんどの値札が外れていたので商品の総額は計りかねるが、「まいねっくす袋」は合計4757円だった。袋の価格は2222円なので、50%以上安く買えたことになる。ただ、中身のいきさつを考えると、福袋というよりはむしろ縁起が悪そうな気がする。
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