液晶ディスプレイは静電容量式の10点マルチタッチに対応し、1920×1080ピクセル表示の10.8型ワイドパネルを搭載する。画素密度は約204ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と高精細で、視野角は上下/左右とも160度、最大輝度は400カンデラ/平方メートルと、視認性の比較的よい仕様だ。
アスペクト比が16:9なので、縦位置で利用すると横方向が狭く、主に横位置で使うことになるだろう。液晶ディスプレイのフレームは太めにデザインされており、狭額縁デザインのような新しさはないが、どの方向から持ってもしっかり握れる。
さて、実際の視認性を確かめるため、照度計(Zhangzhou WeiHua Electronics製LX-1010B)を使って、液晶ディスプレイの明るさを計測してみた。液晶ディスプレイの輝度を100%に固定し、全画面に白を表示したまま、中央部で計測したところ、結果は344ルクスだった(液晶ディスプレイの輝度仕様に使われるカンデラ/平方メートルではない点に注意)。屋内では十分な明るさだが、明るい屋外ではやや暗く感じるかもしれない。
なお、ハードウェア情報ツール(HWiNFO64)で調べたところ、内蔵の液晶ディスプレイは、Samsung製(Unknown Model:SDC4C48)で2014年製造と表示された。
無線モジュールは、Intel Dual Band Wireless-AC 7265を内蔵する。これにより、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0を標準搭載し、高速なワイヤレス環境を整えた。4G LTEモジュールはTelit LN930-LTEを内蔵しており、SIMロックフリーの4G LTE通信が可能だ。LTEの周波数帯はBand 1〜5、7、8、13、17、18、19、20をサポートしており、MVNO各社のSIMが利用できる。
タブレットに欠かせないセンサー類は、加速度、ジャイロ、近接を内蔵。約800万画素のメインカメラ(IMX 175)、約200万画素のインカメラ(OV 2722)、microSDメモリーカードスロット(最大64Gバイト)、USB 3.0、Micro HDMI出力、ヘッドフォン/ヘッドセット共用端子、ステレオスピーカー、ノイズリダクション付きデュアルマイクも備えており、Windowsタブレットとして充実した装備だ。
デルは、Venue 11 Pro 7000(7140)の特徴として「3つのデバイスを1台に」というキーワードを掲げており、(1)タブレットの携帯性、(3)Ultrabookの高性能、(3)デスクトップの操作性を1台に集約したとしている。ただし、この3つの要素を実現するには、外付けキーボードやドッキングステーションなど、別売の専用アクセサリが必要だ。
外付けキーボードは、本体と合体してクラムシェルノートPCのように使えるバッテリー内蔵の「Dellモバイル型タブレットキーボード」、薄型軽量で画面カバーも兼ねる「Dell薄型タブレットキーボード」の2種類を用意しており、好みにあった使い方ができる。従来型PCとの高い互換性が魅力のWindows 8.1タブレットでは、キーボードが必須アイテムと言えるだけに、2種類の専用オプションから選べるのは大きなアドバンテージだ。
ドッキングステーションは、有線LAN、HDMI出力、DisplayPort出力、2基のUSB 3.0を搭載し、ネットワーク、デュアルディスプレイ、キーボード、マウスなどのデバイスを一度に接続できる「Dellタブレットドック」を用意している。
そのほか、ペン入力のための「アクティブスタイラス」、スタンド内蔵ケース「Dellタブレットフォリオ」などの純正アクセサリがある。
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