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» 2011年01月31日 00時00分 UPDATE

バスがさらに快適に安全になるように、スマートフォンをドライブレコーダーとアルコール検出装置として活用

石川中央交通株式会社さまは、観光バスの運行に当たられています。本部としてはお客さま目線で運行状況を確認するため、ドライブレコーダーとしてスマートフォンを導入。さらには4月から義務化されるアルコール検出装置としても活用しています。

[ソフトバンクモバイル]

石川中央交通株式会社

Photo 石川中央交通株式会社

課題

  • 2011年4月施行の事業用車両運転者へのアルコール検知器使用の義務化に伴い、運行管理システムの効率化の手段を探していた
  • お客様の更なる満足のためにはドライバーの意識向上が鍵だが、個人の努力にゆだねられている部分が多く、この部分について改善策を求めていた

効果

  • ソフトバンクモバイルのスマートフォンと、パイ・アール社のアルコール検出装置「アルキラー」の組み合わせにより、低コストかつ便利な仕組みを導入できた
  • ドライバーの管理が容易になったことで、ドライバーの意識も高まり、「ヒヤリハット」の事例が激減した

導入の背景……お客さまのための、更なる安全運行のため新たなシステム導入を模索

 石川中央交通株式会社は1988(昭和63)年に観光バス運行許可を取得以来、石川県を観光で訪れる方の便利で安全な「足」として、厚い信頼を寄せられています。その間、一貫しているのは「安全第一」という姿勢です。観光バス運行は1977(昭和52)年の創業以来目指していたところです。ですが免許申請当時、すでに私鉄系のバス会社が県内に確たる地歩を築いていたため、なかなか新規参入は認められる雰囲気ではありませんでした。認可後も知名度を上げるには、高いハードルが立ちふさがっていました。そこで活路を見出したのが徹底した顧客目線でのサービスと、安全運行への努力でした。

 そんな石川中央交通に、運行管理システムの見直しを迫る契機が訪れます。「弊社の関連会社で流通にあたっている部署が、2010年の秋に荷主さんにご迷惑をかけてしまったことがありました。その時に荷主さんから『ドライブレコーダーやGPS やデジタコをつけなさい』とご指示をいただいて、いろいろなメーカーの見積もりを取り寄せました。そうすると数千万円の投資になるわけです」。判断に迷う石川中央交通株式会社 代表取締役社長の油谷哲治さま。そんな折りにやってきたのが、石川中央交通への提案を携えたソフトバンクの営業スタッフでした。「提案されたのが、このスマートフォンですね。実は別の携帯電話会社とも比較したんですが、他社さんも同じように飲酒検知はできます。しかし、ただそれだけだったんですね。そのときにソフトバンクさんの方では位置情報、ドライブレコーダーも提案してもらいました。これはどういう状況で急発進、急ブレーキ、急カーブ等があったか、その都度メールで送られてきます。それできちんと安全に走っているか、どんなルートを通っているのか、何時にどこにいるのかというのがすべて判る、とのことでした」。この点に大きな可能性を感じた油谷さまは、早速導入を決定されました。

導入の内容……スマートフォンをドライブレコーダーとアルコール検出装置として活用

 現在はスマートフォンを、ドライブレコーダーとアルコール検出装置として活用されています。導入以前も、当然ながらアルコールチェックはされていました。ただ、出張先からだと、やはりドライバーを信じるしかなかった面もあったとのこと。

 「アルキラーでは呼気中のアルコール濃度が、器具を使用中のドライバーの画像と同時に記録されます。その情報は、やはり常に見ていますし、チェックします。今まで音声だけの会話はやっていましたが、今は画像で送られてきて本人の顔色もすべて見えます。ドライバーの体調も判りますので、そういった部分ではドライバーも私どもも意識改革ができたのかな、と思います」と、油谷さまもスマートフォン導入の効果を実感されています。

 さらには、こんな効果もあった、と油谷さまは付け加えられます。

「毎年冬場になるとちょっとした事故、接触が何件かあるんですけれど、これは偶然なのかどうなのか、スマートフォン導入以降、ゼロなんですね。ドライバーとしてはやはり『見られている』という意識が働くのでしょうか。急発進や急ブレーキ、急カーブなどはメールで送られてきますので、そういうことのないように走っているんでしょう。それが今のところよい結果になっているのではないかな、と思います」(油谷さま)。

 営業主任 ロケバス担当の山崎浩之さまも「何かあったら本社へメールがいくとなると、ドライバー自身の緊張感も違い、やはり見られているという意識があればおのずと身も引き締まって安全運行に役立つのではないかなと。急ハンドルなのではないか、急ブレーキになっていないかなど、お客さまに不快な思いをさせていないかと心配になることもありましたが、スマートフォン導入後はしっかり管理ができています。今後もお客さまに安心していただけるよう、改善につなげていきたいです」とおっしゃいます。

 実際にスマートフォンを使ってバスの運転をするドライバーの大久保義秀さまは、こうおっしゃいます。

 「なかなか最初は慣れない面もありましたけれど、慣れれば本当に簡単に操作できて、我々も安全運転を心がけることができます」。

 スマートフォン導入は、運転に対しても大きなプラスになっているそうです。「ソフトバンクのドライブレコーダーはかなり感度がよいもので、ちょっとした道の凹凸も感じます。それがデータに残りますので、我々もそういった面を意識しながら安全運転を心がけております」(大久保さま)。こういった全社をあげての取り組みは、お客さまに向けホームページなどを通じて積極的にアピールしています。

 「弊社のホームページでも、常に載せていきたいと思います。当然ホームページでは、以前からの講習も載せていますが、スマートフォン導入は当然どんどん前に出してアピールしていきたいと思っています」と、油谷さまは前向きです。

今後の展開……デジタル・タコメーターなど、新たな機能の追加に期待

 スマートフォンの今後に対しては、どのようなご意見をお持ちなのでしょうか。

「今後デジタル・タコメーターの機能ができたらよいですね。そういうものができれば導入したいと考えています。あとはGPSで、例えばルートを探すとかいうこともできるのではないかな、と思います」。そうおっしゃる油谷さまは、実は不満も感じるようになっているのだとか。それは、あまりにドライバーが安全運転に徹するようになったため、運行状況に関するメールが届かなくなったこと。

 「実は最近のバスというのはサスペンションがよいので、大型バスになりますと一番反応する状態にしておいても、本当に優しく運転すると反応が返ってこないんですね。反応がないのも受け手としては使っているのかどうか不安になってきます。『おかしいな、ちょっと叩いてみて』ということでスマートフォンを叩いてみると、ちゃんとメールが送られてくるので、やはり動いていると安心するなどということもあります。贅沢かもしれないけれど、できればリアルタイムで今どこにいるのか、振動に反応していなくても事務所から映像が見られたらわかりますので、そういうのがあればよいかな、と思います」。

Photo アルコール濃度を呼気から測定するため、ストローから息を吹き込みます。ドライバーの顔をスマートフォンのカメラで同時に記録できるため、別人の成りすましを防止できます
Photo ダッシュボード上に設置されているスマートフォン。急ブレーキ、急発進、急カーブを記録できるドライブレコーダーとして活用されています

CORPORATE PROFILE
会社名 石川中央交通株式会社
http://chuokoutu.com/
所在地 石川県白山市村井町698-1
従業員数 42名
概要 観光バスの運行に当たるとともに、社内の旅行会社を通じ観光客への快適な旅行を提供しています。

※記載内容は2011年1月現在のものです。

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