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» 2012年05月08日 16時08分 UPDATE

蓄電・発電機器:太陽光発電パネルの電力を直流で流して損失を最小限に、データセンターで検証開始

データセンターの消費電力量削減のために、直流に変換した電力を再度交流に変換せず、直流のままサーバに流すシステムが登場し始めている。さくらインターネットは直流給電システムに太陽光発電パネルを組み合わせ、自然エネルギーを効率良くデータセンターで利用することを狙って検証を始めた。

[笹田仁,スマートジャパン]

 さくらインターネットは2012年5月8日、北海道石狩市にある同社の「石狩データセンター」で、高電圧直流(HVDC)給電システムに太陽光発電パネルを組み合わせ、効果の検証を始めると発表した。検証は8月まで続ける予定。

 同社は2011年11月からNTTデータ先端技術、河村電器産業、日商エレクトロニクスと合同でHVDC給電システムの検証を進めている。太陽光発電パネルの効果検証も4社合同で進める。HVDC給電システムの検証のために用意したコンテナの屋根に太陽光発電パネルを取り付けて、発電量の推移を見るという(図1)。

Container 図1 検証に使用するコンテナ。HVDC給電システムの検証に使っているものに太陽光発電パネルを取り付ける(出典:さくらインターネット)

 この検証の狙いは、太陽光発電パネルが発電する電力を最小限の損失で利用することにある。太陽光発電パネルが出力する電力は直流であり、そのままでは一般的な電気機器の電源としては使えない。電力会社に売電するときも、交流で電力を流す必要がある。

 そこで、一般的な太陽光発電システムではパワーコンディショナーで直流電流を交流電流に変換する。しかし、変換時に10%ほどの電力を損失してしまう。

 今回の検証では、太陽光発電パネルの直流電流をそのままHVDC給電システムに流すことで、損失を最小限に抑え、どの程度の電力を得られるかを調べる(図2)。

AC_DC 図2 一般的な太陽光発電システムと、パネルからの電流をそのまま直流で流す方式の違い(出典:さくらインターネット)

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