駐車場の消費電力量を4分の1に削減、太陽光発電とLED照明で省エネスマートショップ

横浜市にある24時間営業の駐車場に、蓄電が可能な太陽光発電システムを導入した。照明機器もすべてLEDに切り替え、日中と夜間を通して消費電力量を大幅に削減する。

» 2012年04月19日 20時39分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 駐車場の「三井のリパーク」を運営する三井不動産リアルティが4月18日に、横浜市の新横浜にある24時間営業の時間貸し駐車場を省エネ型に改装した。LED照明への全面切り替えと太陽光発電システムの併用により、従来の蛍光灯や水銀灯を使っていた場合と比べて、消費電力量を最大で78%削減できるという(図1)。

ALT 図1 「三井のリパーク 新横浜北駐車場」における消費電力量の削減見込。出典:三井不動産リアルティ

 駐車場に設置した太陽光発電システムは蓄電機能を備えていて、日中に発電した電気を貯めて、夜間の照明に利用する。8枚のソーラーパネル(図2)を使って発電する仕組みで、1日に12時間の日照で4.4kWの電力を照明機器に供給する能力がある。

ALT 図2 駐車場に設置したソーラーパネル。新横浜と同じ方式を採用した「三井のリパーク 日本橋本町2丁目駐車場」

 さらに看板を含めて照明機器を全面的にLEDタイプに切り替えたことにより、1日あたり20.1kWの電力を削減できると見込んでいる。太陽光発電システムが作り出す電力と組み合わせれば、1日の消費電力量は従来の31.5kWから、わずか7kWへ減少する。電力会社に支払う電気代を4分の1に減らせる計算だ。

 三井不動産リアルティは2011年11月にも、東京都中央区にある24時間営業の駐車場を同じ方式で改装しており、最大で88%の消費電力量を削減できたと発表している。今後も首都圏を中心に展開する24時間営業の駐車場を省エネ型へ順次切り替えていく。

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