1万6000台のLED照明を採用、大型商業施設の電力使用量を削減LED照明

住宅メーカー大手の大和ハウス工業が自社で所有・運営する大型商業施設4か所の照明をLEDに切り替えた。合計で約1万6000台のLED照明を採用することによって、標準的な中小規模のスーパーが1年間に使用する電力と同程度を削減する。

» 2012年06月07日 15時51分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]
ALT 図1 LED照明を採用した商業施設の館内通路

 大和ハウス工業がLED照明を導入したのは札幌市、茨城県つくば市、滋賀県大津市、大阪府泉佐野市の4か所にある大型商業施設で、いずれも2007年12月から2008年11月にオープンした比較的新しいビルである。それぞれの施設の共用部に設置されている照明の約9割をLED照明に切り替えた。4か所を合わせると約1万6000台の大量導入になる。

ALT 図2 LED照明を商業施設の外壁にも採用

 共用部のうち館内通路やトイレ、駐車場のほか、外壁の照明にもLEDを採用して、電力使用量の削減を図った(図1、図2)。4つの施設の合計で年間に300万kWhの電力使用量を削減できる見込みだ。

 標準的な中小規模のスーパーが年間に使用する電力は1か所あたり400万kWh程度と言われている。ほぼそれに近い量の電力を1万6000台のLED照明への切り替えで削減できることになる。

 大和ハウス工業がLED照明を導入したのは札幌市の「イーアス札幌」、つくば市の「イーアスつくば」、大津市の「フォレオ大津一里山」、泉佐野市の「りんくうプレジャータウンシークル」の4か所である。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.