LED照明を活用した屋外掲出用看板、低消費電力で光が看板全面を均一に照らすLED照明

照明器具の用途は、人間が暮らす空間を照らすという用途だけではない。屋外に立っている看板を照らすにも照明が必要だ。LED照明を採用し、消費電力を抑えながら、LEDの性質を生かして看板全面に均一に光が当たるという看板が登場した。

» 2012年05月24日 19時08分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 タテヤマアドバンスはLED照明を組み込んだ看板「アドビュー」を6月に発売する。小売店、飲食店などの店舗に向けたものだ。看板を照らす光源として、蛍光灯やスポットライトに替えてLED照明を採用したこと。スポットライトを使った場合の消費電力量は300Wにもなっていたが、光源をLED照明とすることで、22Wまで削減できた。

 さらに、LEDの光が1つの方向に直進するという性質を生かして、光を看板に集中させた。蛍光灯で看板を照らすと、光が看板とは反対の方向まで照らしてしまうため、光量が無駄になっていた。さらに、看板を見る人も照らしていたので、見る人が照明をまぶしいと感じることもあった(図1)。

Difference 図1 照明の違いによって、看板にどのように光が当たるのかを示す図。LED照明は、看板方向に光が集中し、看板全体を均一に照らす(出典:タテヤマアドバンス)

 スポットライトで看板を照らすと、光が看板に集中するが、スポットライトが当たる丸い部分が特に明るくなり、ほかの部分は暗くなりがちだった。

 アドビューは、光が1つの方向に直進するLED照明にレンズを組み合わせた。これで、光が看板の方向だけを向き、看板全面をムラなく照らすようになった(図2)。

Difference 図2 看板を照らす光源に蛍光灯を利用したもの(左)とLED照明を利用したものの違い。LED照明を利用すると看板全面が明るく見えることが分かる(出典:タテヤマアドバンス)

 価格は幅が1,225mmで、消費電力15WのLED照明を搭載した製品が42,100円。幅が1,833mmで消費電力22WのLED照明を搭載した製品が71,000円。

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