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» 2012年07月19日 07時00分 UPDATE

エネルギー管理:変わりゆく生活スタイルに合わせて節電方法をアドバイス、無料実験参加者を募集開始

住宅で消費した電力量のデータをデータセンターで集計するHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)が各社から登場している。KDDIと住友商事はHEMSで収集したデータだけでなく、家族構成なども合わせて分析し、世帯ごとに最適な節電方法をアドバイスするシステムを開発し、実験を始める。

[笹田仁,スマートジャパン]

 KDDIと住友商事は、住宅で消費している電力量のデータに合わせて、家族構成、居住地、使用している家電の種類なども分析することで、対象となる世帯に最適な節電方法をアドバイスするシステム「エコビト」を開発し、実験サービス「エコビトとらいある」の提供を始めると発表した。実験サービスは2012年7月30日から開始予定。実験期間は約6カ月間。サービス利用料と、機器使用料は無料。

 エコビトとらいあるを利用するには、住宅にある分電盤に電力センサーを設置し、エアコンや冷蔵庫など、大きな電力を消費する家電製品にタップ型の電力センサーを取り付ける。これらのセンサーは、検知した消費電力量のデータを無線LANでアクセスポイントに送信する(図1)。すると家庭にあるルータを経由してインターネットの先にあるデータセンターにデータが届く。

KDDI_Sumitomo_Ecobito_1.jpg 図1 分電盤と家電製品に電力センサーを取り付けて、そのデータをインターネット経由でデータセンターに送信する

 データセンターで集計した結果をパソコンやスマートフォンのWebブラウザで確認できるところまでは、一般的なHEMSと変わらない。エコビトとらいあるでは、データセンター側に利用世帯の家族構成や居住地域、利用している家電製品などのデータを保存しておき、これらのデータと消費電力量のデータを合わせて分析することで、利用世帯に合う節電方法をアドバイスする(図2)。アドバイスの種類はおよそ5万パターンにもなる。これは、環境エネルギー総合研究所が蓄積している650万を超えるパターンから選び出したものだ。

KDDI_Sumitomo_Ecobito_2.jpg 図2 データセンターでは、電力消費量のデータだけでなく、家族構成や居住地域、使用している家電製品の種類などのデータも合わせて分析する

 アドバイスの内容は時間の経過によって変わっていく、例えば子供がいる世帯なら、子供の成長に合わせて最適な節電方法も変わっていくので、アドバイスの内容も変わっていく。家電製品を長く使い続けていれば、買い替え時期と、お勧め製品をアドバイスするという機能もある。

 無料実験の参加申込みは、一次選考と二次選考に分けて募集する。一次選考の募集期間は2012年7月19日〜7月29日。二次選考の募集は8月中旬に始める予定。応募が多数になった場合は、抽選で実験参加世帯を決める。募集世帯数は合計160世帯。一次選考枠は60世帯、二次選考枠は100世帯。これに、社員モニター40世帯を加えて合計200世帯で実験を実施する。

 応募条件には、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の指定の地域に居住していることや、居住している住宅にインターネット接続回線があること、申込者がauのスマートフォンの利用契約を結んでいること、冷蔵庫を保有していることなどの条件がある。

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