節電に役立つデータを集めるスマートメーターエネルギー管理

三菱電機は高圧一括受電サービスに向けたスマートメーターを発売する。30分ごとに電力消費量データを送信する機能を持っており、それぞれの契約者の電力消費パターンの分析ができる。

» 2012年12月10日 11時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 今回発売する「M5CMシリーズ」スマートメーターは、マンションやオフィスビルなど高圧一括受電を受けている建物で使用することを想定したもの(図1)。2013年2月20日に発売する予定。価格は個別見積り。

図1 三菱電機のスマートメーター「M5CMシリーズ」

 特長は、それぞれの世帯やテナントの消費電力量データを30分単位で「検針装置」に送信すること。検針装置とは建物の中に設置する機器で、スマートメーターが送信してくるデータを受信し、蓄積する。

 30分単位の電力使用量の推移が分かるので、サービスを供給する業者はそれぞれの契約者の電力消費パターンを分析し、節電アドバイスなどのサービスを提供できる。前契約者のデータを分析することで、時間帯別料金プランを設定するときの料金設定や時間帯設定に役立てることができる。

 遠隔操作で内蔵する開閉器(スイッチ)を操作することで、転入、転出時の手続きを見人で済ませることができるという特長もある。

 スマートメーターと検針装置の間は、三菱電機が開発したB/NET伝送システムで通信する。ノイズに強く、安価に手に入るシールド電線を利用でき、専用電線を用意する必要がない。今後はビル内の機器制御用として普及しているRS-485(ModbusRTU)や、920MHzの特定小電力無線で通信する機器の開発、発売を予定している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.