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» 2013年12月10日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:お茶の産地にも太陽光、16.9MWのメガソーラーを静岡県で

イオンディライトとリサイクルワンは静岡県菊川市内の2カ所に合計出力16.9MWの大規模太陽光発電所を立ち上げる。2015年2月には売電を開始する計画だ。

[畑陽一郎,スマートジャパン]
yh20131209Kikugawa_map_250px.jpg 図1 静岡県菊川市と発電所の位置

 静岡県菊川(きくがわ)市は茶の産地として知られる農業に強みのある街だ。茶の栽培を支えてきた1つの要因が晴天に恵まれた気候。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の日照量データベースによれば、菊川市、特に市南部は1日当たりの全天日照量が年平均で14MJ/m2 (3.89kWh/m2)を超える。国内でも14MJ以上となる地点は数少ない。太陽光発電に適した立地であるといえる。

 イオンディライトとリサイクルワンは太陽光発電所運営のための特定目的会社(SPC)を2社(菊川堀之内谷ソーラー、菊川石山ソーラー)設立し、菊川市河東に2カ所のメガソーラーを立ち上げる(図1)。2カ所に対する総投資額は54億円。イオンディライトとリサイクルワンの出資分の他、新生銀行が組成したプロジェクトファイナンスを利用して資金を得た。いずれも2013年12月に着工し、2015年2月の売電開始を予定する。固定価格買取制度(FIT)を利用して、全量を中部電力に売電する。

 菊川堀之内谷ソーラーが運営する発電所の直流出力は7.5MW(図2)。想定年間発電量は927万kWh。菊川石山ソーラーが運営する発電所の直流出力は9.4MW(図3)。想定年間発電量は1157万kWhだ。2カ所を合計すると16.9MW(交流出力11.3MW)となり、これは東海圏でも有数の規模だという。

yh20131209Kikugawa_horinouchiya_458px.jpg 図2 菊川堀之内谷ソーラーが運営する発電所の完成予想図。出典:イオンディライト、リサイクルワン
yh20131209Kikugawa_ishiyama_462px.jpg 図3 菊川石山ソーラーが運営する発電所の完成予想図。出典:イオンディライト、リサイクルワン

 今回のメガソーラーには立地にも特徴がある。既存の大規模な遊休地を利用したのではない。2つの発電所を合わせて100人以上の地権者の土地をまとめており、一部は農地転用手続きも済ませた。林地開発許可を得て、6つの調整池も造成する。工事着工に至るまでの手続きの難易度が比較的高い土地だといえよう。

 リサイクルワンは、千葉県富津市(40MW)や茨城県潮来市(14MW)で他の2社とともに大規模メガソーラーを立ち上げた実績を生かす。今回は事業計画の策定やファイナンス、工事着工まで、開発プロセスを主導した。着工後は工事監理を担い、完成後は発電事業会社の運営管理を手掛ける予定だ。なお、メガソーラーの建設自体は外部の企業と契約して進める。

 イオンディライトはビルメンテナンスなどのファシリティマネジメントサービスに強みを持つ企業。今回のメガソーラーでは出力2MW以上の太陽光発電所に求められる法定業務や発電所の遠隔監視、機材の劣化を防ぐための保守、メンテナンスを手掛ける。

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