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» 2014年03月13日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:みずほ銀行など約300億円を融資、100MW超の太陽光発電所へ

SBエナジーと三井物産が企画した出力111MWの太陽光発電所に対し、みずほ銀行と日本政策投資銀行、三井住友銀行、さらに9つの金融機関がプロジェクトファイナンスによるシンジケートローンを組成した。融資額はメガソーラーとしては巨額の約300億円である。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 みずほ銀行と日本政策投資銀行、三井住友銀行は、SBエナジーと三井物産が折半出資して設立したメガソーラー事業者へ融資することを2014年3月に発表した。

 融資を受ける事業者は、苫東安平(とまとうあびら)ソーラーパーク。2013年10月に着工し、2015年2月ごろをめどに、直流出力約111MWの大規模太陽光発電所の完成を目指している。

 メガソーラーの総事業費と融資組成額はともに非公開。総事業費については「1MWが3億円という相場観からは外れていない金額だ」(SBエナジー)。「メガソーラーは出力1MW当たり約3億円という事業費を要する。今回の融資額もそこから大きく外れてはいない。総事業費に対して充当する比率は、メガソーラーでは8:2から9:1であり、今回も同様である」(みずほ銀行)。つまり、総事業費に対して8〜9割を融資でまかなう形だ。

yh20140313Mizuho_map_250px.jpg 図1 北海道安平町の位置

 メガソーラーが立地する安平町は、苫小牧市や、新千歳空港を抱える千歳市と隣接する道央地方の町。太平洋側に位置し、年最深積雪量は50cm以下だ。「降雪については太陽電池モジュールの角度を多少深めにとる、架台の高さを少し高くするといった対応にとどまる」(SBエナジー)。加えて敷地は起伏の少ない平地。つまり、総事業費は平均的なメガソーラーと大きくは違わないということだ。

 融資の方式は、事業資産を担保にした融資契約であるプロジェクトファイナンス。融資額が大きいため、参加する金融機関が同じ条件で行う融資であるシンジケートローンを組成した。案件を取りまとめるアレンジャーは、みずほ銀行と日本政策投資銀行、三井住友銀行の3行である(共同アレンジャー)。3行の他、北海道や東北に拠点を置く地方銀行など9つの金融機関が加わり、12金融機関が参加する形だ。

どのような発電所なのか

 苫東安平ソーラーパークが設置を予定するのは「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」(安平町遠浅)。「安平町を中心に候補地が幾つかあったが、土地が分散していた。そのため、今回の立地を選んだ」(SBエナジー)。土地を所有する企業である苫東から約166万m2の敷地を借り受けて、発電所とする。

 図2はメガソーラーの完成予想図だ。図左が北であり、図右下の白い棒が500mを表している。

yh20140313Mizuho_MS_590px.jpg 図2 ソフトバンク苫東安平ソーラーパークの完成予想図 出典:SBエナジー

 設計・調達・建設(EPC)は東芝が担当。東芝プラントシステムの架台と、東芝の太陽電池モジュール、東芝三菱電機産業システムのパワーコンディショナーを採用する。完成後の管理・運営(O&M)はSBエナジーと三井物産が担う。

 想定年間発電量は初年度1億801万4000kWhであり、1世帯当たりの年間消費電力量を3600kWhだとすると、約3万世帯分に相当する。これは安平町の世帯数の7倍に当たる。完成後は、固定価格買取制度(FIT)を利用して全量を北海道電力に売電する。買取価格は1kWh当たり42円。従って、年間の売電収入は45億3660万円となる計算だ。

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