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» 2014年03月24日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:再生可能エネルギーの発電設備、毎月60万kWずつ増える

固定価格買取制度の認定を受けた発電設備が月間に60万kWのペースで運転を開始している。2013年4月〜12月の9カ月間の合計では528万kWに達した。引き続き太陽光発電が大半を占めるものの、バイオマス、風力、中小水力を利用した発電設備も動き始めている。

[石田雅也,スマートジャパン]

 固定価格買取制度が始まった2012年7月から18カ月間に稼働した再生可能エネルギーの発電設備は700万kWを超えた(図1)。このうち後半の9カ月間で528万kWの設備が運転を開始して、1カ月あたり60万kWのペースで増え続けている。60万kWは大規模な火力発電設備の1基分に匹敵する。

saiene_2013dec0_sj.jpg 図1 再生可能エネルギーによる発電設備の導入状況(画像をクリックすると拡大)。出典:資源エネルギー庁

 再生可能エネルギーの種類では太陽光が圧倒的に多く、特にメガソーラーを中心に非住宅用の伸びが著しい。固定価格買取制度が始まる前に運転を開始した設備を含めても、すでに中小水力を抜いて最大の規模になった(図2)。そのほかではバイオマスも着々と増えてきた。

 一方で風力発電は運転開始までに時間がかかるために、買取制度で認定を受けた設備のうち稼働したのは7万kWに過ぎない。ただし稼働前の状態にある設備を含めると100万kW近くにのぼり、その大半が今後3年以内に運転を開始する見込みだ。中小水力と地熱を加えた再生可能エネルギー全体では、運転中の発電設備は累計で2700万kWに達した。運転前の設備を含めれば5000万kWを超えている。

saiene_2013dec1_sj.jpg 図2 再生可能エネルギーによる発電設備の規模(2013年12月末までに運転を開始した設備の合計)

 設備が拡大するのに伴って発電量も増えていく。2013年12月末までに運転を開始した設備の年間発電量を推定すると、合計で約900億kWhになる(図3)。このうち2013年の1年間に運転を開始した設備だけでも約100億kWhの増加を見込める状況だ。

saiene_2013dec2_sj.jpg 図3 再生可能エネルギーによる年間発電量(2013年12月末までに運転を開始した設備の合計)

 今後も当面のあいだは同様のペースで発電規模が拡大していくだろう。2014年度以降の買取価格によっては太陽光が減る代わりに、風力をはじめ中小水力・バイオマス・地熱の発電設備が増えることは確実である。特に中小水力・バイオマス・地熱は発電効率が60〜80%と高いため、年間の発電量を増加させる効果は大きい。

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