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» 2014年07月24日 13時00分 UPDATE

スマートシティ:1万1000世帯の小都市を上回る発電量、ゴルフ場がメガソーラーに変わる

岡山県で人口が最も少ない美作市に、発電能力が41MWの巨大なメガソーラーを建設するプロジェクトが進んでいる。122万平方メートルに及ぶゴルフ場の跡地に13万枚を超える太陽光パネルを設置して、1万2500世帯分の電力を供給する計画だ。運転開始は2016年3月を予定している。

[石田雅也,スマートジャパン]

 美作市(みまさかし)は岡山県の北東部に位置して、中国山地を背にした自然に恵まれた地域である。市内の山間部にはゴルフ場が数多く造られているが、その中で2011年に閉鎖したゴルフ場の跡地にメガソーラーを建設する(図1)。発電能力は中国地方で最大級の41.5MW(メガワット)になる予定で、2016年3月に運転を開始する計画だ。

mimasaka1_sj.jpg 図1 「パシフィコ・エナジー美作武蔵メガソーラー発電所」の完成イメージ。出典:パシフィコ・エナジー

 発電事業者は国内で200MW以上の開発プロジェクトを推進するパシフィコ・エナジーである。すでに美作市とのあいだで事業実施協定を締結済みで、2014年10月に着工を予定している。ゴルフ場の跡地の平坦な部分を中心に、13万4000枚の太陽光パネルを設置する(図2)。太陽光パネルはシリコン系の多結晶タイプを採用して、設置角度は10度を想定している。

mimasaka2_sj.jpg 図2 太陽光パネルの設置レイアウトと架台の設計仕様。出典:パシフィコ・エナジー

 年間の発電量は4500万kWhを見込んでいて、一般家庭で1万2500世帯分の電力使用量に相当する。美作市は岡山県で人口が最も少ない市で、約2万8000人が1万1100世帯で暮らしている。新設するメガソーラーで市内の総世帯数を上回る電力量を供給できることになる。

 パシフィコ・エナジーは固定価格買取制度の認定を2012年度に取得しているため、発電した電力を1kWhあたり36円(税抜き)で中国電力に売電することができる。年間の売電収入は16億2000万円になり、買取期間の20年間の累計では324億円に達する見込みだ。

 このほかに同じ岡山県の久米南町(くめなんちょう)で32MWのメガソーラーを米GE(ゼネラルエレクトリック)グループと共同で建設中である。さらに宮城県と宮崎県を加えて4カ所に巨大なメガソーラーを展開する計画を進めている。4カ所の合計で発電能力は200MWを超える。いずれも2012年度に認定を受けて、2016年内に運転を開始する予定である。

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