最安の電気料金プランを選ぶ、太陽光発電と蓄電池も加えて比較診断エネルギー管理(2/2 ページ)

» 2015年11月06日 13時00分 公開
[石田雅也スマートジャパン]
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小売電気事業者にはレンタルサービスも

 新サービスでは過去の日射量のデータをもとに1時間ごとの余剰電力量を予測したうえで、蓄電池の充電・放電時間を変えながら、年間の電気料金が最も安くなるパターンを比較していく。蓄電池は事前に登録したメーカーの型番から選択して、充電時間と放電時間を3通りに分けて年間の電気料金を表示することができる(図4)。 

図4 蓄電池の充放電時間を3つのパターンで設定した比較診断レポートのイメージ。出典:国際航業

 住宅メーカーや電気機器メーカーが顧客の家庭にサービスとしてレポートを提供するほか、新たに太陽光発電や蓄電池システム、HEMS(家庭向けエネルギー管理システム)を提案する時にも利用する。数多くの施設を運営する自治体やチェーンストアからも引き合いが来ている。サービスの利用料金は非公開だが、年間の基本料金と施設数に応じた従量料金で決まる仕組みだ。

 電気料金プランを比較するサービスの中では、家庭の利用者を対象にウェブサイトで提供するタイプが多い。エネチェンジが2014年8月に家庭向けの電気料金プラン診断サービスを開始したほか、インターネットを使って購買支援サービスを展開するカカクコムも2015年8月に同様のサービスに乗り出している。

 これに対して国際航業は全国の地図や施設に関するデータを生かした地理空間情報サービスの強みを発揮する考えだ。電気料金プランの比較診断サービスの対象は自治体を含む法人に限定する。さらに小売電気事業者には比較診断システムの機能を貸し出すサービスも提供していく。この機能を使うと、小売電気事業者が自社のウェブサイトで料金プランの比較サービスを実施することができる。

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