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» 2016年02月25日 07時00分 UPDATE

太陽光:「日本のコストは高すぎる」総合ソリューションに勝機見いだすサンテック (1/3)

サンテックパワージャパンは、事業戦略説明会を開催し太陽光発電設備の単体ビジネスから総合エネルギーソリューション企業へと業容を拡大させることを発表した。新たにドイツのメテオコントロール社の遠隔監視システムの取り扱いを開始。まずは総合システムとして太陽光発電のコスト低減を目指す。

[三島一孝,スマートジャパン]

 サンテックパワージャパンは2016年2月24日、事業戦略発表会を開催。従来の太陽光発電モジュール単体での販売を中心としたビジネスモデルから、太陽電池パネルやパワーコンディショナー、O&Mや遠隔監視システムなど総合システムとしてのエネルギーソリューションを主軸とするビジネスモデルにシフトチェンジする方針を示した。

太陽電池単体ビジネスでの行き詰まり

 太陽電池の国内市場は容量ベースでの伸びは続いているものの、固定買取価格制度(FIT)の価格見直しや、出力制御を進める動きが強まっている点などから、伸び率は下がってきている。特に金額ベースでの市場規模は2015年をピークに減少ペースになるとされ、パネル単体のビジネスでは厳しくなることが予測されている(関連記事)。

 サンテックパワージャパンを取り巻く環境も例外ではない。太陽光発電のFITにおける買取価格は2016年度案では1kWh(キロワット時)当たり24円となっている。これはFIT開始時に比べると4割減少したという状況だ。

photo サンテックパワージャパンの取締役社長であるガオ ジャン氏

 2015年に就任したサンテックパワージャパンの取締役社長であるガオ ジャン氏は「買取価格が24円になったとしても世界的には高い水準である。市場の安定性や住宅市場が活発に動いていることを考えても日本は大きなビジネスチャンスがある」と述べている。ただ太陽電池パネル単体のビジネスだけを続けていても厳しいことは明らかだ。その中でサンテックパワージャパンが狙うのが、太陽光発電の周辺のソリューションである。

 ガオ氏は「日本は恵まれた市場であることは間違いないが、太陽光発電システムを建設・設置する時のコストが高すぎる。これは世界的に見ても高い水準にある。コストが高くなる理由として、架台などを含めた周辺のソリューションや工事費用が高いことが挙げられる。周辺ソリューションを当社グループが展開しトータルコストを下げることでまだまだビジネスチャンスを拡大できるはずだ」と強調する。

 この流れの中で、パワーコンディショナーやO&M、遠隔監視システムなどの取り扱いを拡大し、ソリューション提案を強化する。キーワードに「太陽光+α」を掲げ、太陽電池以外の商品群の販売拡大に取り組む(図2)。

photo 図2 「太陽光+α」を掲げ、住宅、都市、産業それぞれで提案を進めていく 出典:サンテックパワージャパン
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