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» 2016年05月18日 07時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:日産が家庭用蓄電池を発表、躍進するテスラとEV以外でも競合に (1/2)

日産自動車が新たなエネルギー事業分野への取り組みを発表した。同社の電気自動車で使用したバッテリーを活用した家庭用蓄電池を欧州地域で販売する。さらにイタリアの企業と共同で電気自動車と電力網の接続実証にも取り組む計画だ。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 日産自動車は2016年5月10日(現地時間)、ロンドンで開催した自社イベント「Nissan Futures」において、電気自動車(EV)を中核としたエネルギー分野への新たな取り組みを複数発表している。

 1つ目が家庭用蓄電池の市場投入だ。米国の電力管理企業であるEaton社とNissan Design Europeが共同開発した家庭用蓄電池「xStorage」の予約受付を、2016年9月から開始すると発表した(図1)。販売地域は現時点で欧州地域のみ。米国や日本などでの展開は未定だ。

図1 発表した「xStorage」 出典:Nissan Europe

 xStorageの電池容量は4.2KWh(キロワット時)。大きさや重量などの詳細なスペックについては発表されていないが、壁に掛けられるタイプのようだ(図2)。欧州ではの販売価格は取り付け費込みで3200ポンド(4000ユーロ)を予定している。1ポンド157.8円換算で約50万円だ。これまでの一般的な家庭用蓄電池と比べると大幅に安い価格設定である。

図2「xStorage」の外観(クリックで拡大)出典:Nissan Europe

 この低価格の一端を担っているのが、xStorageに日産が展開する「リーフ」などのEVの使用済みバッテリーを活用している点だ。EVの場合は電池容量が1充電当たりの走行距離に直結するため、電池容量が70%程度に下がった時点で「寿命」と見なす場合が多い。しかし70%程度の容量が残っていれば、このように家庭用の蓄電池などとして活用できる。

 日産では以前から同社のEV「リーフ」の普及拡大とともにその使用済みバッテリーの再活用にも取り組んできた。2010年に住友商事との合弁会社として設立したフォーアールエナジーを中心に、国内外で再生可能エネルギーの出力変動の吸収などに使用済みバッテリーを活用する事業を展開している(関連記事)。xStorageには1台当たり12個の使用済みバッテリーを使用するという。

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