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» 2016年08月15日 13時00分 UPDATE

電力供給サービス:高圧需要家向けのBルート活用、IIJがトライアル環境を提供

IIJはEMS事業者や小売電気事業者に向け「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」のトライアルプログラムを2016年9月1日から提供する。既に低圧向けのBルート活用サービスを提供している同社だが、新たに工場やビルなどの高圧需要家を対象としたBルート活用も支援していく。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 IIJは2016年8月9日、「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」のトライアルプログラムを同年9月1日から提供すると発表した。工場やビルなどの高圧需要家に対し、スマートメーターBルートを活用して電力需要監視などを行うエネルギーマネジメントサービス(EMS)事業者や小売電気事業者向けに提供する。

 同社は2016年4月1日の小売全面自由化に合わせ、低圧需要家向けのスマートメーターBルートからデータを収集・管理できるシステム「IIJスマートメーターBルート活用サービス」を提供してきた。

 さらに高圧需要家用スマートメーターに対応した「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」の商用化に向けて、IIJが独自開発したサービスアダプタ「SA-W2」で、ECHONET Lite規格のAIF認証を2016年7月28日付で取得。2017年4月の正式なサービス開始に先駆けて、事業者向けにトライアル環境を提供する。

 提供するのは主に3点で、1つ目がBルートデータを蓄積しし、デマンド管理などを行うためのクラウドである「PMS(Power Metering System)」。この中にゲートウェイ機器の集中管理システムも統合している。 2つ目が高圧スマートメーターBルートからデータを取得し、PMSへのアップロードを行うサービスアダプタである「SA-W2」。3つ目がSA-W2をモバイル通信対応にするためのモバイル通信ドングルだ。こちらは一部のプランのみに付属する(図1)。

図1 サービスのイメージ 出典:IIJ

 高圧スマートメーターBルートを利用し、ゲートウェイ機器1台で計測を完結させることで、従来のEMSで高圧需要家の電力使用量の計測に利用される従来方式と比較し、システムの導入や維持・管理コストを低減できるという。また、EMSやシステムと連携できるREST APIも提供する。これによりEMS事業者や小売電気事業者は必要な機器やクラウドを新規開発することなく、高圧スマートメーターBルートで収集したデータを他システムで活用できる。

 さらにメールや警報装置で電力使用量の増加を知らせるデマンド通知機能や、設定した閾値を超えた場合に、空調や照明などをあらかじめ設定された状態に変更し、電力使用量を抑制するデマンドコントロール機能なども提供する。

 トライアルプログラムの提供期間は、2016年9月1日〜2017年3月31日まで。初期費用は1拠点当たり3000円(税別)で、「SA-W2 レンタルプラン」が月額1500円(同)、「SA-W2 & モバイル レンタルプラン」が月額3000円(同)。1事業者当たり、2拠点までトライアルプログラムを利用できる。

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