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» 2017年04月13日 09時00分 UPDATE

エネルギー管理:「IoTの新たな可能性探る」 インテルと関西電力がスマートホームの実証実験を開始へ (1/2)

インテルは、関西電力などと家庭向けIoTプラットフォームの実証実験を開始する。関西電力の家庭向けサービス「はぴeみる電」の利用者100世帯を対象に、環境センサーとゲートウェイを設置。センサーから収集したデータを基に、個々に最適化したサービスを提供することを目指す。

[庄司智昭,スマートジャパン]

家庭向けIoTプラットフォームの実証実験

 IoTの新たな可能性を探る――インテルは関西電力など協力会社とともに家庭向けIoTプラットフォームの実証実験を開始すると発表した。関西電力の家庭向けサービス「はぴeみる電」の利用者100世帯を対象に、環境センサーとゲートウェイを設置。センサーから収集したデータを基に、個々に最適化したサービスの提供を目指す。

 協力企業には関西電力の他、Kiiとぷらっとホームが名を連ねる。KiiはIoTクラウドプラットフォームの提供、ぷらっとホームはゲートウェイの開発を行う。環境センサーにはインテルのプロセッサ「Atom」、ゲートウェイには同「Quark」が搭載される。

 実施期間は2017年4月〜2018年3月まで。2017年4月〜9月までシステム構築の期間と位置付け、同年10月〜2018年3月に実証実験が行われる予定である。

実証実験の概念図 (クリックで拡大)
インテル執行役員の張磊氏。右手に持っているのは環境センサーである (クリックで拡大)

 インテル執行役員の張磊氏は、同社が考えるスマートホームのビジョンに「単なる自動化やデバイスのクラウド接続を超えて、本当のニーズに応えること」と語る。その実現には各種センサーから得たデータを分析するだけでなく、多様なデバイスとの相互接続性、セキュリティの確保などインフラの確立が重要だ。

 相互接続性は、IoTの標準化団体Open Connectivity Foundation(OCF)の仕様に準拠したオープンフレームワーク「IoTivity」をゲートウェイに採用。異なるデバイス間の相互運用性の検証を行う。セキュリティ面は、個人情報をゲートウェイ内に保護し、匿名化した情報のみをクラウドに上げるという。

 取得したデータは、ゲートウェイ内でエッジコンピューティングによる分析を行うことで、個々の家庭に最適で迅速なサービスの提供を目す。サービスの詳細はヘルスケアや教育、保険などの分野を挙げたが、具体的な企業名は公表しなかった。

インテルが考えるスマートホームのあるべき姿 (クリックで拡大)

 環境センサーはインテルがレファレンスデザインとして開発しており、温湿度センサーや照度センサー、人感センサーなど複数のセンサーを搭載。関西電力理事の有吉猛氏は、実証実験について「これだけ高性能なセンサーを用いた実証実験は初のため、さらなる省エネにつながるサービスを提供できるようにしたい」と期待を語った。

 今後はアプリケーションの開発環境とAPIをオープンにすることで、サービスの拡張を目指す。インテルとしてはプロセッサの拡販だけでなく、エコシステムとしてのビジネスモデルを確立し、日本全国だけでなくグローバル展開も模索していくようだ。

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