日立産機システムはメガソーラー向けに、パワーコンディショナー(PCS)を3台接続可能にした多巻線変圧器を発表した。効率的な設置が可能となり、コスト削減と工期短縮に貢献する。
日立産機システムはメガソーラー向けに、パワーコンディショナー(PCS)を3台接続可能にした多巻線変圧器を開発したと発表した。2017年6月1日から販売を開始する。
PCSを3台使用した太陽光発電システムは、一般的に変圧器と系統側設備がそれぞれ3台必要になる。日立産機システムでは敷地の有効活用、工期短縮のニーズに対応するため、同製品を開発した。効率的な設置が可能となり、コスト削減と工期短縮に貢献。3台設置と比較すると20%以上の省スペース化、約30%の軽量化を実現したという。
容量2000kVA 50Hzの場合は高圧側が22kV、低圧側が360Vとなっている。サイズは2590×2440×2650mm、重量は9900kg。無負荷損は4000W、負荷損は2万1800Wだ。短絡インピーダンスは、667kVA基準時で6.60%である。
なお今回発表した多巻線変圧器は、2017年5月17〜19日に東京ビッグサイトで開催されている「JECA FAIR 2017(電設工業展)」に展示されているという。
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