再エネが世界で2000GWを突破、日本は太陽光で世界2位自然エネルギー(1/2 ページ)

国際団体のREN21が、世界の再生可能エネルギー市場の動向をまとめた報告書の最新版「GSR2017」を公開した。2016年末までに再エネ発電設備の累計導入量は2000GWを突破。日本は太陽光発電の累計導入量でドイツを抜き、2位となっている。

» 2017年06月14日 09時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 再生可能エネルギー関連の国際団体REN21(Renewable Energy policy Network for the 21st century)は、再生可能エネルギー市場の動向をまとめた年次報告書の最新版「GSR2017(Renewables 2017 Global Status Report)」を公開した。

 2016年末までに世界で新規導入された再生可能エネルギー発電設備の容量は、161GW(ギガワット)に達した。2015年末から約9%の増加となり、累計の設備容量は2017GWに近づいている。電源種別のうち、もっとも設備容量が増えたのは太陽光発電で、約47%増加した。風力発電が34%、水力発電が15.5%と続く。

再生可能エネルギー発電設備の容量の変化 出典:REN21

 一方、新規の再エネ設備への投資額は2140億米ドルと、2015年と比べ23%減少。中国や新興国における再エネ設備への投資額が1166億米ドルと、2015年から30%減ったことが影響している。先進国への投資も14%減少して1250億米ドルだった。電源種別では太陽光発電と風力発電に投資が集中する傾向にあるとしている。

再生可能エネルギー発電設備に対する投資額の推移(クリックで拡大) 出典:REN21

 なお、再生可能エネルギーが最終エネルギー消費に占める割合は、全世界で19.3%に到達し、2015年から0.1%向上。全世界の発電容量に占める再生可能エネルギーの割合は24.5%で、こちらは0.8%高まった。

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