AIキャラチャットアプリ、「鬼滅の刃」「ヒロアカ」のキャラを“無断で広告利用”か Xで物議に
マンガ「鬼滅の刃」や「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターを、AIキャラチャットアプリが無断で広告に利用しているのではないか――6月5日に投稿された、こんなXのポストが物議を醸している。問題視されているのは、AIキャラチャットアプリ「Saylo」の広告だ。X上では、5月ごろからYouTubeで同様の広告が表示されるとの指摘が出ていた。
Sayloは、香港のX Originalという会社が2024年5月にリリースしたアプリ。生成AIを活用しており、キャラの制作や、他ユーザーが公開したキャラとのチャットなどができる。キャラの制作では、特定の画像をアップロードするか、生成AIによって画像を出力。キャラの設定などを記入できるほか、複数のAI音声からチャットを読み上げる際のボイスも選択可能だ。
X上での指摘によると、鬼滅の刃に登場するキャラ「甘露寺蜜璃」や、僕のヒーローアカデミアの「爆豪勝己」とチャットする様子が、同アプリの広告としてYouTubeに表示されたという。他にも、マンガ「NARUTO―ナルト―」「葬送のフリーレン」のキャラが表示されたとの声もある。
実際にSayloを試してみたところ、オリジナルと思しきキャラも公開されている一方、Xで指摘のあったマンガ作品に登場するキャラに加え、マンガ「ワンピース」や「推しの子」など有名作品のキャラも公開されていた。
また広告に出てきた甘露寺蜜璃や爆豪勝己とみられるキャラも、アプリ内で確認できた。同アプリと、鬼滅の刃や僕のヒーローアカデミアとのコラボレーション企画などは確認できないため、ユーザーが作成した既存作品のキャラを、広告で利用した可能性がある。
利用規約では「知的財産権の侵害」禁止 「当社は責任を負わない」
他方、同アプリの利用規約では「他者の知的財産権を侵害すること」を禁止している。そのうえで、以下のように記載している。
「利用者は、本サービスにおいて利用者がアップロード、共有、発信する情報が当社の見解を反映するものではないことを十分に理解し、同意するものとします。また、当社はこれについて一切の責任を負わないものとします。同時に、本サービスの他のユーザーが提供するコンテンツについては、ユーザー自身が判断し、コンテンツの正確性、完全性、合法性への依存から生じるリスクを含め、コンテンツの使用から生じる全てのリスクを負うものとします。プラットフォームはこれに関して一切の法的責任を負いません」(X Original)
また同社は「ユーザーが本規約に違反したことにより、権利者が当社に対して権利を主張した場合、当社は検証後、当該争議コンテンツを削除、オフライン化、またはブロックする権利を有し、一定期間内に警告、是正などの措置を取ることができます。当該ユーザーに対して、利用制限、アカウント機能の制限、利用停止、アカウントの閉鎖、再登録の禁止等の処分を行うことがあります」としている。
加えて、ユーザーが制作したコンテンツについては「お客さまは、送信したコンテンツの所有権を保持しますが、当社に対し、そのようなコンテンツを使用、複製、変更、公開、及び表示するための、世界的、非独占的、ロイヤリティーフリー、譲渡可能、サブライセンス可能なライセンスを付与するものとします」とも記載。こうした利用規約をもとに、今回の広告を表示した可能性もある。
ITmedia AI+編集部は、Sayloの広告について、X Originalに確認している。返答があり次第、追記する。
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