「AIが考えた料理はどんな味？」――光文社、AI活用したVTuberチャンネル始動

» 2025年07月04日 12時35分公開

[ITmedia]

　「AIが考えた料理はどんな味がするのか？」――出版社の光文社がAIを活用し、このようなテーマのYouTubeチャンネル「私のシェフはAIくん」を始めた。AI Vtuberでシェフのキャラクターの「月宮ヒカル」と、「人間のナビゲーター」のVTuber「味見ミミ」が登場。AIが考えた料理の食レポを届ける動画を投稿するという。

YouTubeチャンネル「私のシェフはAIくん」始動（味見ミミ：左、月宮ヒカル：中央）

　月宮ヒカルの開発には、AIシステムの開発などを手掛けるギリア（東京都台東区）が技術協力した。ボイスには、DMMグループでAI関連サービスを展開するAlgomatic（東京都中央区）のAI音声生成サービス「にじボイス」を利用する。

　6月30日には、同チャンネル1本目の動画を公開した。月宮ヒカルと味見ミミが、チャンネルの概要などを紹介。例えば、AIが考えたレシピとして「和風スパイシーココナッツラーメン」「チョコレートみそおでん」といった料理を作るという。

「和風スパイシーココナッツラーメン」（画像は公式YouTubeの動画より、以下同）

「チョコレートみそおでん」

　動画は週に2本、月に8本投稿予定。XやInstagram、TikTokの公式アカウントも順次開始するとしている。

世界的YouTuber「MrBeast」さん、公開した「AIサムネイルツール」の提供取りやめ　X上での反発受け
世界的なYouTuberと知られる「MrBeast」さんは、クリエイター向けに公開した「AIサムネイルツール」の提供を取りやめると発表した。
YouTubeも検索結果を“AI要約”　複数動画の見どころ表示、説明文やタイトルも生成　米国で
米YouTubeは、AIを活用した検索結果の要約機能を追加したと発表した。検索ワードに応じ、複数の動画のハイライトをスライド形式で強調表示。同日より米国の有料会員「Premium」ユーザー向けに、スマートフォンアプリで提供する。
ゆうちょ銀行、YouTubeの“ニセ情報動画”に注意喚起　生成AI利用とみられるフェイク相次ぐ
ゆうちょ銀行は、YouTube上で偽の情報を発信する動画について、注意を呼びかけた。「7月からゆうちょ銀行の口座が使えなくなる」など、誤った内容の動画を複数確認。7月以降も、同社の全ての商品・サービスは通常通り利用できるとしている。
マンボウの“頭”をアシカがガブリ――AIフェイクとみられる画像が拡散、指摘相次ぐ
マンボウの頭部をアシカがかみちぎる――こんな画像がXで波紋を広げている。X上で拡散している一方、一部のユーザーから生成AIでの加工を疑う声が相次いでいる。
「1番大切なのはAIに負けないこと」――ゲーム「東方」最新作でAIを使った理由は？　ZUNさんが明かす
ゲームを中心とした作品群「東方Project」シリーズを手掛ける同人サークル「上海アリス幻樂団」主宰のZUNさんは、新作ゲーム「東方錦上京 Fossilized Wonders.」で生成AIを使用した理由を明かした。