その第一歩として、三木谷会長は講演でRakuten AIを発表した。7月30日時点では、楽天モバイル契約者専用のメッセージアプリ「Rakuten Link」のiOS版と、専用Webサイトのβ版で提供。楽天市場を始めとした同社サービスのAI検索・レコメンド機能などを備えている。
今秋には、Rakuten AIを楽天市場に搭載予定。その他の楽天サービスにも順次導入し、将来的には、ユーザーのやりたいことを代行するエージェント機能を搭載するほか、各サービスにアクセスできるゲートウェイとしての活用を目指す。
三木谷会長は、こうしたAIエージェントサービスで楽天グループが“勝てる”理由として、「圧倒的なデータ量と、国際的な組織を持つことによる開発力、そこに楽天ポイントを付け加えることによって、われわれのエージェントを使ってもらえるようになると思っている」と語る。
そのうえで「最終的には人」「人間的なサービスがやっぱり重要になる。あくまでAIはツールと思っていて、それが楽天市場や楽天トラベルの強さだ」と指摘。「(楽天市場や楽天トラベルに掲載される事業者の)サービスや商品に対するこだわりが集合になり、それにAIを掛け合わせると、世界でも類を見ないような人間味のあるAI、最強のAIが完成する」とした。
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