キリンホールディングスは12月15日、ビール類の開発に独自AI「FJWLA」(フジワラ、Flavor Judgment for Whole Liking Analysis)を活用すると発表した。香味の開発を効率化する。2026年3月以降に発売のビール類から順次導入する予定。
FJWLAでは、同社がこれまで蓄積したユーザー調査のデータと、飲料の成分を分析したデータをもとに、ユーザーが“おいしい”と感じる香味を成分レベルで特定する。醸造家のビールづくりの知見と組み合わせ、香味の開発の効率化や精度向上につなげる。
今後はビール類に加え、缶チューハイやワイン、清涼飲料などの開発にもFJWLAを段階的に導入する。またFJWLAを含め、ユーザーの嗜好を解析する技術やデータ基盤を「嗜好プラットフォーム」と位置付ける。ユーザーの購買データなども統合し、商品の研究や開発、市場投入後の改善を一気通貫で支援する仕組みを整備する。
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