「お客様はこういうものを望んでいるはずだ」「この商品が売れるわけがない」――こういった思い込みは、あなたのパラダイムから影響を受けています。パラダイムは空気のようなもので、あって当たり前。しかし、そんな思い込みが時として大きな落とし穴になるのです。
実りある人生を送っている人々には共通する習慣があった――1996年に発売されて以来、ビジネスパーソンをはじめとする世界中の人々に多くの影響を与えたスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』。7つの習慣を確実に理解し、自分の生活やビジネスに取り入れるために編集された『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック』から抜粋した5編をお届けします。
「お客様はこういうものを望んでいるはずだ」「この商品が売れるわけがない」――こういった思い込みは、あなたのパラダイムから影響を受けています。パラダイムは空気のようなものです。あって当たり前で、普段はその存在を気にすることもありません。しかし、そんな思い込みが大きな落とし穴となるのです。
パラダイムとはどのような意味でしょうか?
パラダイムとはものの見方や考え方のことです。私たちの毎日の言動は、このパラダイムによって大きく左右されます。たとえば、同じ「雪」を見ても、「寒いから憂鬱になる」と思う人もいれば、「きれいだから楽しい」と思う人がいるように、1つの出来事を取り上げても、人それぞれによって捉え方は違います。これをパラダイムの違いといいます。
この絵を見てください。
何に見えますか?
では今度は次のイラストを見てください。
今度は何に見えますか?
いかがでしょうか。もちろん、「ネズミ」に見えますよね。
でも、先に次の絵を見たあとに、2番目のイラストを見たとしたら何に見えるでしょうか?
おそらく最初とは異なる判断になったのではないでしょうか。このように、私たちは経験やこれまでの条件づけによって、無意識のうちに「決めつけ」を行いがちです。この絵のように、わずか数秒見ただけでも大きな結論の違いを生むことがあるわけですから、これまで長い人生の中で培ってきた「決めつけ」は、あなたのさまざまな判断に大きな影響を及ぼします。そして、誤った先入観や印象による決めつけは非常に危険なものといわざるを得ません。
これまでの人生の中で築き上げたあなたのパラダイムは、あなたの人生にどんな影響を及ぼすでしょうか。
ビジネスにおいても、「お客様はこういうものを望んでいるはずだ」「この商品が売れるわけがない」といった思い込みに陥りがちです。長年にわたりこういうパラダイムを築いてきた人が、そこから抜け出し新しい考え方の下に戦略を打ち出していくのは、並大抵のことではありません。
パラダイムは空気のようなものです。あって当たり前で、普段はその存在を気にすることもありません。無意識に空気を吸っているように、私たちは無意識にパラダイムに従って判断し行動してしまいます。それが本当に正しいのか、疑うことすらしません。そこに大きな落とし穴があります。
連載「『7つの習慣』セルフ・スタディ・ブック 基礎編」、いかがだったでしょうか? 誠 Biz.IDでの連載は今回でいったん終了です。続きは書籍でお楽しみください。
フランクリン・コヴィー・ジャパンは8月20日、管理職向けセミナー「トラスト・リーダーシップ」を開催します。
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開催概要 | |
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開催日程 | 8月20日(木)9時〜17時 |
対象者 | 管理職、プロジェクトリーダー、成果を望むビジネスパーソン |
会場 | 椿山荘(東京都文京区関口2-10-8) |
受講料 | 2万9400円〜4万2000円(昼食付き)※参加人数、研修導入状況により異なります |
定員 | 300名 |
申し込み方法 | WebサイトまたはFAX 03-3264-7407 にて |
支払方法 | 銀行振込 |
問い合わせ先 | TEL 03-3264-7417 フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 セールス・プランニング・チーム(月〜金 9時〜17時) |
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